米アップルCEO、利益還元で攻撃の矢面に-27日に株主総会

今年も米アップルの株主総会ではテ ィム・クック最高経営責任者(CEO)に注目が集まるが、好業績や株 価上昇で投資家から称賛を浴びた昨年のような歓迎は受けられないもよ うだ。

カリフォルニア州クパチーノの本社で27日開催されるアップルの年 次株主総会では、取締役の再任投票が行われる。今回は株主総会を前に 同社の手元流動性1371億ドル(約12兆6300億円)の使い道と投資に世間 の関心が集まった。米ヘッジファンド運用会社グリーンライト・キャピ タルを率いるデービッド・アインホーン氏はアップルに対して株主還元 の拡大と優先株の活用を求めている。

2007年のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイ フォーン)」発売以来、アップル株の上昇相場は5年に及んだ。ただ昨 年9月のピークからは37%下落し、同年の株主総会時と比べると14%安 い水準にある。売り上げと利益の伸びの鈍化で成長を再び取り戻せる新 製品を投入するよう同社に対する圧力が高まっており、今回は一段と厳 しい対立の舞台がつくられた。

アップル株を保有するノース・ショア・アセット・マネジメントの ポートフォリオマネジャー、マイケル・オブチョウスキ氏は「一連の製 品投入が非常に成功してきたここ数年、投資家は上昇相場しか見てこな かった」と述べた上で、「いまはアップルの将来について多くの疑問が 出てきている。それには正当な理由がある」と語った。

アップル株主の批判は同社が積み上げた手元資金に向かっている。 アイフォーンとタブレット型端末「iPad(アイパッド)」の好調な 販売を追い風に5年間で膨らませた手元資金をめぐり、投資家は利益還 元の拡大を要求している。

原題:Apple CEO Faces Investors Seeking More of $137 Billion Hoard (1)(抜粋)

--取材協力:Peter Burrows、Lynn Thomasson.

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