ホンダ:高級車で苦戦-新モデルで挽回なるか、知名度不足とも

4年前、ホンダの高級車ブランド 「アキュラ」の先行きは厳しく、同社はその開発を中止するほどだっ た。しかし現在は10億ドル(約920億円)を投じて販売拡大戦略を進め ている。

ホンダの最新のアキュラてこ入れ策は新モデルの投入。セダン 「RLX」やスポーツ型多目的車(SUV)「MDX」、10万ドル強の スポーツカー「NSX」などを次々と発表した。米国の消費者が望むよ うにアキュラ・ブランドに変更を加えるのが目標だ。

アキュラの昨年の米国販売は、2005年に記録した過去最高の20 万9610台を25%下回った。ホンダは日本車メーカーとして最初に米国で 高級車ブランドを販売したが、競合するトヨタ自動車の「レクサス」の 過去最高記録に達したことは一度もない。レクサスは2000年から11年ま で米国における高級車の販売台数首位の座を維持した。アキュラはま た、ドイツの高級車ブランドに対しても優位に立ったことがない。こう した状況下で、ホンダは高級モデルを割安価格で販売せざるを得なくな っている。

ホンダ米国部門のマーケティング責任者マイク・アカビッティ氏は 先月、デトロイトでのインタビューで「アキュラの最大の難点は、当ブ ランドが高級車分野において手頃な価格帯の製品を提供すると見なされ ていることだ」とし、「マーケティングの観点からすべきことは、感情 に訴えかける要素の強化だ」と話した。

ホンダのアキュラてこ入れは、世界の自動車メーカーにとって高級 車分野がいかに重要かつ競争の激しいものになっているかを示す。

米国中心に

ホンダは現在、ドイツの競合メーカーとは異なる方向に向かいつつ ある。中国などの新興国で販売拡大を目指すのではなく、米国でのテク ノロジー・リーダーとしての信頼を取り戻し、究極的には高級車を割安 で売る状態から抜け出そうとしている。

ホンダ米国部門の販売担当責任者、ジョン・メンデル氏は今月のフ ロリダ州でのインタビューで「アキュラは米国中心のブランドであり続 ける」と語った。

ブルームバーグ・インダストリーズの自動車業界アナリスト、ケビ ン・タイナン氏は19日、「ホンダは課題に手を付けている」と評価した 上で、「アキュラの知名度はかなり低い。多くの人は、ホンダとアキュ ラの関係すら知らない」と指摘した。

原題:Honda Battles Invisibility in Luxury With $100,000 Acura: Cars(抜粋)

--取材協力:向井安奈、Craig Trudell.

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