農水省:輸入小麦価格、9.7%引き上げへ-円安も影響

農林水産省は、4月から国内の小麦 消費の約9割を占める輸入小麦の売り渡し価格を主要銘柄の平均 で9.7%引き上げる。天候不順の影響で米国産や豪州産小麦の国際相場 が上昇したほか、円安進行が輸入価格を押し上げた。値上げは2012年10 月に続く措置。

政府が27日に発表した資料によると、4月からの価格は1トン当た り5万4990円。現在は5万130円。改定価格は直近6カ月間(12年9 -13年2月)の平均買付価格を基に算定している。値上げ率は11年4月 (18%)以来の大きさとなる。

パンや中華麺などに使用されるハード系小麦と、うどんや菓子など に使われるソフト系小麦の別でみると、ハード系は前期比7.5%、ソフ ト系は14.2%引き上げる。

農水省生産局貿易業務課の岩濱洋海課長は記者会見で、価格引き上 げの理由について、「米国の高温乾燥でトウモロコシなどの価格が上昇 したほか、西豪州産小麦の生産量が乾燥などの影響で減少した」と説 明、為替の円安進行も影響したという。

輸入小麦は政府が全量を買い取った上で、日清製粉や日本製粉など 民間の製粉各社に売り渡す仕組みとなっている。売り渡し価格の改定は 国際市況の動向を踏まえて毎年4月と10月の2回実施されている。