2月26日の米国マーケットサマリー:株は反発、経済統計を好感

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3061   1.3063
ドル/円             91.95    91.82
ユーロ/円          120.09   119.93


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,900.13     +115.96    +.8%
S&P500種           1,496.94      +9.09     +.6%
ナスダック総合指数    3,129.65     +13.40     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%        +.00
米国債10年物     1.89%       +.02
米国債30年物     3.08%       +.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,615.50    +28.90   +1.82%
原油先物         (ドル/バレル)   92.60      -.51     -.55%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し、一時付けた 7週間ぶり安値から値を戻した。イタリア総選挙の結果の影響で欧州債 務危機が深刻化するとの懸念が広がっていたが、その懸念が和らぎイタ リア・スペイン国債が下げを縮めたことが手掛かり。

ユーロは対ドルで方向感の定まらない展開となった。市場では、周 辺国の国債での損失を限定するため欧州中央銀行(ECB)が介入する との見方も広がっている。円は値下がり。安部晋三首相が日本銀行の次 期総裁に元財務官の黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁を起用する との観測が背景にある。黒田氏は積極的な金融緩和に前向きとされる。 ドル指数は上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が 当局の資産購入プログラムを擁護したことに反応した。

ニューヨーク時間午後2時39分現在、ユーロは対ドルでほぼ変わら ずの1ユーロ=1.3056ドル。一時1.3018ドルと、1月7日以来の安値を 付けた。対円では0.2%上昇し1ユーロ=120円12銭。円は対ドル で0.2%下げて1ドル=91円99銭。

◎米国株式市場

26日の米国株は反発。新築住宅販売や消費者信頼感指数が予想を上 回ったことが好感された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.6%上昇して1496.94。ダウ工業株30種平均は0.8%高の13900.13 ドル。

チャールズ・シュワブの市場・セクター分析担当ディレクター、ブ ラッド・ソーレンセン氏は、「良好な内容の経済統計が続いている」と 述べ、「統計からは住宅市場が回復しつつあり、経済成長に今後も寄与 することが示された。住宅市場は消費者信頼感の改善にも影響してい る。これらは連動している。不透明な要素が増えつつある中で、まずま ずの経済統計が状況を緩和させる一助となっている」と述べた。

米商務省によると、1月の新築一戸建て住宅販売は前月比で大幅に 増加し、2008年7月以来の高水準に達した。また昨年12月の全米20都市 の住宅価格は前年同月比で約6年ぶりの高い伸びとなった。

◎米国債市場

米国債相場は続伸。10年債利回りは1カ月ぶりの水準に低下した。 バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は議会証言で、資産購 入を擁護した。

前日はイタリアの総選挙で明確な多数派勢力が形成されなかったこ とから、欧州の債務危機が悪化するとの懸念が高まり、10年債は昨年11 月以来の大幅高となった。米国では歳出の自動削減が発効する3月1日 を控え、議会とオバマ大統領の調整はこう着している。米財務省はこの 日、5年債(発行額350億ドル)の入札を実施。今週は合計990億ドルの 入札が予定されている。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「きょうの焦点は バーナンキ議長だ。連邦公開市場委員会(FOMC)内で意見が分れて いるにもかかわらず、議長は路線を変更していない。イタリアの状況 も、まだどう展開するか分からない」と述べた。「いずれも米国債市場 をある程度支えている。過去2回のFOMCで意見の分裂が見られたた め、バーナンキ議長の証言は注目されていた」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後1時23分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の1.86%。同年債(表面利率2%、2023年2月償 還)価格は2/32上げて101 9/32。

10年債利回りは一時、1.84%に下げ、1月24日以来の低水準となっ た。同利回りの5営業日連続低下は昨年9月以来で最長。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。昨年11月以来の大幅高となった。 米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が米金融当局による 資産購入の正当性を主張したことから、インフレヘッジとしての金買い が活発化した。

バーナンキ議長は上院銀行委員会での議会証言で「一部金融市場に おけるリスクテークの強まりで発生し得るコストが、力強い景気回復の 推進によるプラス面を上回るとはみていない」と指摘。「インフレは現 在のところ落ち着いており、インフレ期待もしっかり抑制されているよ うだ」と述べた。

ビジョン・ファイナンシャル・マーケッツ(シカゴ)の金属トレー ディング担当ディレクター、デーブ・メーガー氏は電話インタビュー で、「相場は方向感なく推移していたが、バーナンキ議長の証言で緩和 措置の継続が示唆されたことから、動きが好ましい方向に定まった」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1.8%高の1オンス=1615.50ドルで終了。中心限月では昨 年11月6日以来の大幅上昇となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。8週間ぶりの安値となった。米 国の在庫増加の見通しや、イタリアの政局不安で欧州の債務危機が深刻 化するとの懸念が重しになった。

ブルームバーグがまとめた調査によると、米エネルギー省が27日発 表する先週の原油在庫は7カ月ぶり高水準への増加が見込まれている。 イタリアではこれから少なくとも1カ月の政治空白が避けられない状況 となり、金融市場の動揺が懸念されている。米消費者信頼感や住宅指標 の改善が示されると、原油は下げ渋る展開となった。

タイチ・キャピタル・アドバイザーズの商品ファンドマネジャー、 タリク・ザヒル氏は「あすの在庫増加見通しへの注目が高まっている」 と指摘。「イタリアの選挙は好ましい結果とならず、それが売りのきっ かけとなった。経済指標は予想よりもずっと良かった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比48セント(0.52%)安の1バレル=92.63ドルで終了。終値では昨 年12月31日以来の安値となった。