米国債:小反落、FRB議長がQEを擁護-リスク資産に需要

米国債相場は反落。バーナンキ米連 邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で資産購入を擁護し、市場 ではリスク資産への需要が高まった。

10年債利回りは1カ月ぶりの低水準から上昇。バーナンキ議長は金 融政策が景気拡大を後押ししているものの、インフレや資産バブルのリ スクは見当たらないと発言した。前日はイタリアの総選挙で明確な多数 派勢力が形成されなかったことから、欧州の債務危機が悪化するとの懸 念が高まり、10年債は昨年11月以来の大幅高となった。米財務省はこの 日、5年債(発行額350億ドル)の入札を実施。今週は合計990億ドルの 入札が予定されている。

ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)のチーフ 債券ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は「バーナンキ議長の発言が伝 わると、米国債への買い気配が薄れ、市場は一服商状となった」と指 摘。「米国債の取引は政府の政策と米金融当局次第になっている」と付 け加えた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時1分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の1.88%。同年債(表面利率2%、2023年2月償 還)価格は5/32下げて101 2/32。

10年債利回りは一時、1.84%に下げ、1月24日以来の低水準となっ た。

5年債入札が落とす影

5年債入札の結果によると、最高落札利回りは0.777%と、入札直 前の市場予想の0.771%を上回った。前回入札(1月29日)は0.889%だ った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.85倍と、前回の2.88倍を 下回った。過去10回の平均は2.86倍。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、スコット・シ ャーマン氏(ニューヨーク在勤)は「5年債入札は懸念が消えていない ことを示唆した」と述べた。

海外の中央銀行を含む間接入札者の比率は41.7%。前回の1月入札 では39.7%だった。過去10回の平均は40.9%。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者による落札比率は14.3%。過去10回の平均である13.2%を上回っ た。

米財務省は27日に7年債(発行額290億ドル)の入札を予定してい る。前日の2年債入札(同350億ドル)では、応札倍率が過去1年7カ 月で最低の3.33倍だった。

バーナンキ議長は議会証言で、当局による前例のない資産購入を擁 護する姿勢を示した。資産購入は景気拡大を支援している一方で、イン フレや資産価格バブルを引き起こすリスクはほとんどないと説明した。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「バーナンキ議長は再びハト派寄りの姿勢を 見せた」と指摘。「市場には上昇するための必然性がある」と述べた。

バーナンキ議長は27日、下院委員会で証言を予定している。

原題:Treasuries Fall as Bernanke Says Stimulus Is Boosting Economy(抜粋)