米FRB資産、金利急上昇で46兆円の評価損も-議会が追及か

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長の米景気を下支える取り組みは、金利が現行水準から急 上昇した場合にFRBのバランスシート上に5000億ドル(約46兆円)を 超す評価損を発生させる可能性がある。

ブルームバーグ・ニュースの委託でMSCIが集計したデータによ れば、この評価損失額は昨年12月31日時点のFRBのポートフォリオ内 にある証券価値と、3年後に予想される価値の差を示している。 MSCIはFRBが米銀行大手19行対象のストレステスト(健全性審 査)を実施する際に設計したシナリオを採用した。

MSCIの試算によると、経済が縮小する一方でインフレ率が上昇 する最悪のシナリオの場合、FRBの保有証券の市場価値は3年間 で5470億ドル縮小する見通し。経済成長とインフレ率、金利が緩やかに 上昇するという標準シナリオに基づくと、評価損は半分以下の2160億ド ルと見込まれている。

評価損を抱える事態はFRBの100年の歴史で前例がない。ただ、 バーナンキ議長はこれまでの議会証言で、数千億ドルの金利リスクを民 間ポートフォリオからFRBのバランスシートに移すことで起こり得る 結果の詳細を説明していない。同議長は上院で26日に証言するが、緩和 措置の出口戦略やインフレ期待を安定させる当局の能力などに3兆1000 億ドル規模のバランスシートがどう影響するのかについて質問を浴びる 可能性がある。

FRBと議会の関係を分析するブルッキングズ研究所のサラ・バイ ンダー上級研究員は、「『お金はどこに行ったのか』という議会の単純 な反応は想像に難くない」と述べた上で、「理論的に完璧な説明があ り、長期的にバランスシートの正常化が好ましいとしても、評価損が生 じれば恐らく議会から追及されるだろう。FRBの立場からすると決し て好ましいものではない」と語った。

原題:Fed Faces Explaining Billion-Dollar Losses in Stress of QE3 Exit(抜粋)

--取材協力:Jeff Kearns、Cheyenne Hopkins.

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