東芝:田中氏が社長昇格、佐々木社長は副会長-6月下旬

総合電機メーカーの東芝は26日、田 中久雄副社長(62)が社長に昇格する人事を発表した。6月下旬の株主 総会後の取締役会で正式決定の見通し。

佐々木則夫社長(63)は新設の副会長に就任する。副会長職の設置 は1949年の上場以来で初。西田厚聡会長(69)は留任するが、社内規定 に従う形で、1年後には相談役に退く意向を示した。

田中氏は1973年入社。資材調達関連の経歴が長く、2011年6月の副 社長就任後は戦略企画や生産統括も担当している。08年秋のリーマンシ ョックによる業績悪化を受けて再建を進めた佐々木氏を引き継ぐ。

同日午後の交代会見で田中氏は「グローバルな観点からは、まだ利 益水準が低い」として、新分野育成で成長を加速させる意向を示した。 構造改革に必要なM&A(企業の合併・買収)は「積極的に続ける」と 述べた。東芝は昨年5月発表の中期計画で、15年3月期の営業利益4500 億円を目標としている。今期(13年3月期)見込みは2600億円。

佐々木氏は09年6月に社長就任。スイスの次世代電力計メーカーの ランディス・ギア買収や半導体事業再編、テレビの国内生産停止などを 実行した。09年3月期に過去最悪3436億円の赤字だった東芝の純損益 は、今期で1100億円の黒字の見通し。

佐々木氏は会見で退任の理由として、就任から4年が経過するほか 構造改革にもめどがついたと説明。政府の経済財政諮問会議の議員を務 めているほか6月に経団連副会長に就任予定であり、社外活動の負担も 重くなると述べた。6月以降の東芝の体制については執行権限は田中氏 にあるとして「トロイカ(三頭政治)にはならない」と述べた。

また、西田氏は会見後に記者団に対し、来年6月に相談役に退く意 向を示した。今回の留任については、指名委員会から要望があったと語 った。東芝には、会長は株主総会時点で71歳未満との内規がある。

--取材協力:藤村奈央子. Editors: 駅義則, 室谷哲毅

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