英国の格下げは影響なさそう-投資家が軽視で国債相場は上昇

米格付け会社ムーディーズ・インベ スターズ・サービスが英国の信用格付けを最上級から引き下げてから最 初の取引となった25日の英国債相場は上昇した。投資家が格下げを重視 していないことを浮き彫りにしている。

イグニス・アセット・マネジメント(英グラスゴー)で資産の管 理・運用に携わるスチュアート・トムソン氏は「ムーディーズが指摘し たことは古いニュースだ」とした上で、タイミングが遅いとの認識を示 した。

25日の10年物英国債は、ドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプ レッド)が2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して52b pとなった。ブルームバーグのデータによると、英国債のクレジット・ デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは1bp低下の48bp。

オズボーン財務相は最上級格付けを維持できるかどうかが自身の経 済政策の試金石だと繰り返し述べてきたことから、「Aa1」への格下 げは政治論争に火を付けることとなった。一方、債券投資家やエコノミ ストらは財政の健全性を測る指標として格下げはあてにならないと指摘 している。米国とフランスの利回りも、格付け会社がこの2年間に最初 に格下げした時より低下している。

アビバ・インベスターズのソブリン債責任者、シャヒード・イクラ ム氏は、「英国債への影響は米国やフランスの格下げの場合と同じく限 定的だろう」とし、「英国債の動向を探る上でアビバがもっと重要だと 考えているのは英中銀の資産購入政策だ」と述べた。

英国の10年物国債利回りは25日、3bp低下の2.08%だった。

原題:U.K.’s Downgrade Seen Meaningless as Gilts Outperform AAA Bunds(抜粋)

--取材協力:Scott Hamilton、Thomas Penny、Abigail Moses.