あおぞら銀:海外融資3年間で5500億円に拡大-北米やアジア

あおぞら銀行は海外融資業務を強化 する方針だ。国内融資が伸び悩む中、経済成長が著しい海外諸国での資 金需要を取り込み、公的資金の着実な返済に向けて収益力の向上につな げる狙いだ。今後3年間で海外融資残高を現在の約2倍にあたる5500億 円程度まで拡大することを目指す。

あおぞら銀の馬場信輔社長は22日、ブルームバーグ・ニュースのイ ンタビューに答え、現在残高約3000億円の海外融資について「プライマ リーでシンジケートローンへの参加、セカンダリーでは金融機関が売却 するローンの買収も検討する」と表明。北米のほかインドやオーストラ リア、タイ、インドネシア、フィリピンに注力したい考えを示した。

三菱UFJフィナンシャル・グループなどの邦銀は、国内融資の低 迷や利ざや縮小を補うため、海外融資拡大を進めている。国内基準行の あおぞら銀は海外での営業活動はできないが、他行が取りまとめる協調 融資への参加やローン債権の購入により海外資産を積み上げる。今後10 年間で2049億円の完済を目指す公的資金の返済原資を確保する。

馬場社長は、北米とアジアに力を入れる背景として「欧州金融機関 が活動を抑制気味にある」点を指摘。「邦銀のプレゼンスが拡大する今 のタイミングに海外マーケットに参入していく」と強調した。

同行では昨年9月下旬にブライアン・プリンス社長が会長に退き、 馬場氏が社長に就任した。1月には大株主の米投資会社サーベラスが保 有する同行株式の売却を発表。03年以降続いた過半数支配は終了し、現 在は政府が実質的な筆頭株主となっている。あおぞら銀は06年11月に東 京証券取引所に再上場した。