中国ビタミンCメーカーの談合問題めぐる裁判始まる-米地裁

中国のビタミンCメーカーが価格を 操作するため輸出を制限し市場における独占的な地位を乱用した-。ビ タミンCの米輸入業者の弁護士が25日、ニューヨークの連邦地裁で始ま った反トラスト法(独占禁止法)をめぐる裁判で主張した。

香港の中国製薬集団とその傘下の維生薬業それに中国の華北製薬と 傘下の河北維爾康製薬は、食品・飲料会社やビタミン剤を扱う業者など 直接買い入れをする各社から2001年12月-06年6月に人為的に価格をつ り上げるため共謀していたとして訴えられた。

原告側のウィリアム・アイザークソン弁護士は裁判冒頭で、被告 「企業は米国の自由な企業制度にもかかわらず価格を高くするため共謀 していた」と述べた。

同弁護士によれば、この裁判に関与している企業は米国のビタミン C供給の約80%を担い、談合に伴い米企業が被った損害は5410万ドル (約50億円)に上る。原告側が06年9月に届け出た覚書は、ビタミンC の価格が01年12月の1キログラム=約2.50ドルから03年4月には最高15 ドルに達したことを示している。

裁判資料によると、ビタミンCメーカーは中国政府が価格と生産枠 について取り決めをまとめるよう強制したと主張。中国製薬集団と華北 製薬はビタミンを製造しておらず、訴訟の対象外だとすべきだとしてい る。

中国製薬集団側のダニエル・メイソン弁護士は「中国政府の行為を 弁護するため、われわれはここにいるのではない」と述べ、価格上昇は 重症急性呼吸器症候群(SARS)と鳥インフルエンザの流行をめぐる 懸念で説明可能だと指摘した。華北製薬側のチャールズ・クリッチロー 弁護士は「最終的に市場の力が働いた」と語った。

原題:Chinese Vitamin C Makers on Trial for Alleged Price Fixing (2)(抜粋)