インベブと司法省、モデロ買収を容認する和解に向かう-関係者

ビール醸造で世界最大手のアンハイ ザー・ブッシュ(AB)インベブと米司法省との間で行われている反ト ラスト(独占禁止)法をめぐる協議は、同社によるメキシコの同業グル ポ・モデロ買収を容認する和解に向けて進んでいる。事情に詳しい3人 の関係者が明らかにした。

協議は非公開だとして匿名を条件に関係者が語ったところによれ ば、交渉の争点となっているのはABインベブの修正案。モデロ買収計 画の差し止めを求めて司法省が提起した訴訟の和解を目指し、ABイン ベブはモデロの全ブランドの米国での権利とメキシコのビール工場1カ 所をコンステレーション・ブランズ社に売却する方針を修正案に盛り込 んだ。

協議の進展が続けばABインベブは未保有分のモデロ株を201億ド ル(約1兆8600億円)で取得する道が開かれる。モデロは米国で最大の 輸入ビールである「コロナ」を醸造する。

14日に提出された修正案は、競争が阻害され価格上昇を招くと主張 して買収阻止を狙う米当局の懸念を和らげるのが目的。「バドワイザ ー」を醸造するABインベブは米ビール市場で39%のシェアを握り、モ デロは7%を占めている。

ワシントンの連邦地裁判事は23日、和解協議を継続しているABイ ンベブと司法省の要請を受け入れ、3月19日まで訴訟手続きを中断する ことに同意した。関係者は19日の期限前に和解が発表される可能性は低 いとの見方を示している。

司法省のプライス報道官とABインベブの広報担当ローラ・バリス 氏、コンステレーションの広報担当アンジー・ブラックウェル氏、モデ ロの広報担当ジェニファー・シェリー氏はいずれも和解の可能性に関し てコメントを控えた。

原題:AB InBev, U.S. Said to Be Heading for Settlement Over Modelo (2)(抜粋)

--取材協力:Duane D. Stanford、Brendan Case.