米ムーディーズ:条件緩い住宅ローン証券格付けに上限設定へ

米格付け会社ムーディーズ・インベ スターズ・サービスは、発行体に有利な条件が付いている特定の住宅ロ ーン関連証券について同社の最高格付けを付与しない方針を示した。市 場が持ち直す中で競合他社より厳格な姿勢を取る構えを示唆している。

ムーディーズの25日付リポートによると、政府保証がない住宅ロー ン証券は、ローンの買い戻しを強制できるタイミングと方法に「重要 な」制限がある場合には、恐らく最高でも「Aa」の格付けしか取得で きない見通しだ。

格付け会社は米住宅ローン与信のバブルを煽り、それが世界的な金 融危機につながった経緯がある。今は、クレディ・スイス・グループや JPモルガン・チェースといった金融機関や債券の買い手から彼らにと ってより安全な契約を求められている。

ムーディーズのシニアアナリスト、キャスリン・ケルボー氏は25日 の電話インタビューで、「改ざんされたローンを突き止めるのはかなり 難しい」とした上で、「デュー・デリジェンス(資産の適正評価)をい かにうまく行っても、すべての表明・保証条項の違反を見抜くことはで きない。こうしたローンを投資家は受け入れるだろうか」と述べた。

ただ、発行体は自由に格付け会社を選べるため、ムーディーズの方 針が発行に悪影響を及ぼすことはほとんどなさそうだ。

原題:Moody’s Promises Caps on Mortgage-Bond Ratings as Terms Loosen(抜粋)