イタリア債は下落、選挙結果で危機再燃を懸念-英独債は堅調

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26日の欧州債市場ではイタリア国債 が急落し、その他の高債務国の国債も下げた。イタリア総選挙はいずれ の勢力も安定多数を確保できない結果となったことで、域内のソブリン 債危機が悪化するとの懸念が再燃した。

イタリア10年債利回りは1年2カ月ぶりの大幅上昇となった。選挙 では民主党のベルサニ氏の陣営が0.5ポイント未満の差で下院を制した が、上院はベルルスコーニ前首相率いる勢力が過半数に届かずとも他の 勢力を阻止できる議席数を確保した。スペインとポルトガルの国債も軟 調。一方、ドイツとフィンランドの国債は4営業日続伸。イタリアはこ の日、6カ月物証券を87億5000万ユーロ発行。落札利回りは昨年10月以 来の高水準となった。

ラボバンク・インターナショナルの債券ストラテジスト、リン・グ レアムテーラー氏(ロンドン在勤)は「不透明感のため、イタリア債相 場は大きく動いた」とし、「イタリア選挙の結果は市場の予想通りとは ならなかった。イタリアに関してはしばらくこう着状態が続く公算で、 そのため全ての周辺国の国債はドイツ債に対するスプレッド(上乗せ利 回り)が拡大している」と語った。

ロンドン時間午後4時42分現在、イタリア10年債利回りは前日比40 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.89%。一時は44b p上げ、2011年12月19日以降で最大の上昇となった。同国債(表面利 率5.5%、2022年11月償還)価格は3.165下げ105.08。

イタリア10年債の同年限のドイツ国債に対するスプレッドは50bp 拡大し344bp。一時は347bpと、昨年12月11日以来で最大となった。

ドイツ10年債利回りは前日比10bp下げて1.45%。これは1月3日 以来の低水準。フィンランド10年債利回りは8bp低下し1.66%。

英国債相場も上昇し、10年債利回りはここ1カ月で初めて2%を下 回った。イタリアの選挙結果を受け、比較的安全とされる英国債の需要 が高まった。

利回りはロンドン時間午後4時27分現在、前日比11bp低下 の1.97%。一時は1.96%と、1月24日以来の低水準を付けた。同国債 (表面利率1.75%、2022年9月償還)価格は0.93上げ98.085。

原題:Italian Bonds Slide on Inconclusive Elections; German Bunds Gain(抜粋) Gilts Rise on Italy Vote Concern, 10-Year Yield Drops Below 2% (抜粋)