2月25日の米国マーケットサマリー:株は大幅安、イタリア選挙で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3065   1.3194
ドル/円             91.42    93.42
ユーロ/円          119.43   123.22


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,784.01     -216.56   -1.5%
S&P500種           1,487.85     -27.75    -1.8%
ナスダック総合指数    3,116.25     -45.57    -1.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%        -.01
米国債10年物     1.86%       -.10
米国債30年物     3.05%       -.10


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,586.60    +13.80    +.88%
原油先物         (ドル/バレル)   92.37      -.76     -.82%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し6週間ぶり安 値に下落。4陣営が闘ったイタリア総選挙での集計の途中経過で、再選 挙が必要になる可能性が示唆されたことが背景にある。

ユーロは朝方の上げを消す展開。イタリアの投票所が公表した途中 経過に基づくIPRの予想によれば、ベルルスコーニ陣営はシチリアと カンパニア、ロンバルディアの激戦州でベルサニ陣営を抑え上院を制し たもようだ。これを材料にユーロは売られた。円は一時、対ドルで2010 年5月以来の安値に下落。安倍晋三首相が日本銀行総裁に黒田東彦アジ ア開発銀行総裁を起用するとの報道を受けた。黒田氏は積極的な金融緩 和に前向きとされる。

クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、シレーン・ハラーリ 氏(ニューヨーク在勤)は電話取材で、「選挙結果がさらにはっきりす るまで、ユーロは圧力を受け続けるだろう」とし、「不透明感が強く、 ユーロやリスク資産全般に重しとなっている」と述べた。

ニューヨーク時間1時41分現在、ユーロは対ドルで前週末比0.4% 安の1ユーロ=1.3144ドル。一時1.3137ドルと、1月10日以来の安値を 付けた。朝方には1%高となる場面もあった。円は対ドルで0.2%上昇 し1ドル=93円26銭。一時94円77銭と、10年5月5日以来の安値を付け た。対ユーロでは0.6%高の1ユーロ=122円54銭。一時1.7%安となる 場面もあった。

◎米国株式市場

25日の米国株は下落。S&P500種株価指数は昨年11月以来の大幅 安だった。イタリア総選挙の結果が注目され、同国政府の安定性に懸念 が高まった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前営業日比27.75ポイント(1.8%)安の1487.85。ダウ工業株30種 平均は216.40ドル(1.6%)下げて13784.17ドル。

キーコープ(クリーブランド)のプライベートバンキング部門のチ ーフ投資ストラテスト、ブルース・マケイン氏は「欧州でこれ以上の混 乱は見たくない」と述べ、「総選挙後のイタリアによる緊縮策実行につ いて、いかなる疑問も投資家の懸念材料となる」と続けた。

投票終了後の一部調査によると、上院ではベルルスコーニ前首相率 いる陣営が過半数に満たないものの、民主党・ベルサニ党首の中道左派 の勝利を不可能にするのに十分な議席数を得たもよう。これにより、議 会で過半数勢力が誕生しない可能性が示され、株価は一時の上げを消し た。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは1カ月ぶりの水準に低下した。 イタリアの総選挙の開票予測では、議会に過半数勢力が誕生しない可能 性が高まり、逃避需要が強まった。

米2年債入札(規模350億ドル)も買い材料となった。プライマリ ーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札者による落札 比率が昨年10月以来の高水準となった。4陣営が闘ったイタリア選挙で は票が割れ、明確な結果が出ずに再選挙が必要になる可能性があり、欧 州市場が再び混乱するとの懸念が高まった。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「リスク回避気味の心理となっている。市場があり とあらゆるニュースに敏感に反応しているのはやや意外だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時7分現在、10年債利回りは前営業日比6ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の1.90%。同年債(表面利率2%、2023年2 月償還)価格は18/32上げて100 29/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。3週間ぶりの大幅高となった。ロ シアやカザフスタンの中央銀行が先月に金準備を増やしたことが買い手 掛かりとなった。

国際通貨基金(IMF)がウェブサイトに掲載したデータによる と、両国は1月に4カ月連続で金準備を拡大した。UBSのアナリス ト、ジョニ・テベス氏(ロンドン在勤)は25日のリポートで、先週の中 国による金買いは「目覚しかった」とし、それが継続しているとの見方 を示した。

TDセキュリティーズのバイスプレジデント、スティーブ・スカカ ロシ氏は電子メールで「中央銀行による購入が引き続き材料視されてお り、一定の支えになっている」と指摘。「下値では力強い中国の需要が あると聞いている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前営業日比0.9%高の1オンス=1586.60ドルで終了。中心限月で は先月30日以来の大幅上昇となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は小幅反落。ケリー米国務長官がイラン の核問題の外交的な解決は可能だとの考えを示唆したことや、ユーロが 対ドルで下げに転じたことが背景。

米国など主要国はイランに対し、禁輸措置の段階的解除と引き換え として「有効かつ最新の提案」を受け入れるよう求めた。イランは26日 にカザフスタンで、米国と中国、フランス、ドイツ、ロシア、英国と協 議する。交渉は8カ月間中断していた。現時点でのイタリア選挙の結果 を受けて、ユーロは対ドルで6週間ぶりの安値に下落。一時はユーロの 上昇に伴い、原油は1.4%値上がりする場面もあった。

ショーク・グループ(ペンシルベニア州ビラノバ)のスティーブ ン・ショーク社長は、「ケリー長官によるこうした発言は原油にとって 弱材料になる」と指摘。「相場の流れは変わっており、一段の下落もあ り得る」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前営業 日比2セント(0.02%)安の1バレル=93.11ドルで終了した。

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