イタリア債が下落、選挙結果を警戒-ドイツ債ほぼ変わらず

25日の欧州債市場ではイタリアの国 債が上げを消した。10年債利回りは6カ月ぶりの大幅な低下となる場面 もあったが、総選挙が終わって絶対多数の議席を持つ政権誕生がない可 能性が調査で示されると、利回りは上昇に転じた。

投票終了後の一部調査は、ベルルスコーニ前首相率いる陣営が上院 で、民主党・ベルサニ党首の中道左派の勝利を阻止したもようであるこ とを示唆した。ベルサニ氏の側近は再選挙が必要となる可能性があると 発言。これを受け、イタリア2年債利回りは一時の6週間ぶり大幅低下 から反転した。モンティ現首相が始めた緊縮策が先に進まなくなるとの 懸念が高まったためだ。ドイツ国債は前週末からほぼ変わらず。

グレンデボン・キング・アセット・マネジメント(ロンドン)のニ コラ・マリネリ氏は「下院は恐らく中道左派が制するだろうが、上院は 予断を許さない。最新の調査結果ではベルルスコーニ氏が優勢となって いる」と発言。「過半数確保の陣営がなければ、交渉ばかりが多くな り、安定的かつ強力な政府はできないだろう。一番最初の出口調査が出 てきたときにはイタリア国債は上昇したが、最新の結果を受けてすべて がめまぐるしく反転した」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、イタリア10年債利回りは前週末比4ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.49%。一時は28bp 低下と、昨年8月3日以降で最も下げていた。同国債(表面利 率5.5%、2022年11月償還)価格は0.355下げ108.245。

イタリア2年債利回りも4bp上昇し1.71%。1月10日以来で最も 大きな下げとなる14bp低下する場面もあった。ベルルスコーニ氏の後 任としてモンティ氏が首相に就任した2011年11月には同利回りは8.12% と、ユーロ導入以後の最高を付けていた。

ドイツ10年債利回りは1.56%。一時は、1月24日以来の低水準とな る1.55%まで下げた。

英国債相場は上昇。イタリアで再選挙が必要となる可能性を受け、 比較的安全とされる英国債を求める動きが強まった。10年債利回りは前 週末比3bp低下し2.08%。一時は6bp上げた。同国債(表面利 率1.75%、2022年9月償還)価格は0.24上げ97.155。

原題:Italian Government Bonds Drop as Polls Indicate Hung Parliament(抜粋) Pound Slides to Lowest Since 2010 After Downgrade; Gilts Gain (抜粋)

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