独裁者の娘、青瓦台に戻る-朴槿恵氏が韓国大統領に就任

朴槿恵氏は1979年、青瓦台(韓国大 統領官邸)での最後の夜を、暗殺された父親の血染めのシャツを洗濯し て過ごした。それから34年経った25日、朴氏は同国初の女性大統領とし て青瓦台に戻る。

故朴正煕大統領の長女である朴槿恵氏の大統領就任式は、25日午前 に国会議事堂前広場で行われた。朴氏は同日、隣人から番犬としてプレ ゼントされた子犬2匹と共に、ソウルの自宅から青瓦台に移る。

朴氏は演説で「われわれは新たに世界経済危機や、北朝鮮の核の脅 威など未解決の安全保障問題に直面している」と指摘。「われわれが現 在直面している問題はこれまで取り組んできた問題とは全く異なってい る」と述べた。

朴氏(61)は、所得の格差拡大、過去最大に膨らんだ家計債務、日 本に対する輸出競争力を損なわせる通貨ウォンの上昇などの経済問題を 前政権から引き継いだ。同氏の成功は、2けた成長をもたらすと同時に 拷問や検閲で反対意見を封じ込めた父親の18年間の独裁の影を脱するこ とにかかっているかもしれない。また、今月核実験を実施し、大胆さを 強める北朝鮮とも向き合うことになる。

就任式には、タイのインラック首相やドニロン米大統領補佐官(国 家安全保障担当)など、約7万人が招待された。インラック首相と大統 領として初めて首脳会談を行い、その後、日本の麻生太郎副総理兼財務 相と会談する。

原題:Dictator’s Daughter Returns to S. Korea Presidential Mansion (1)(抜粋)