シャープ急落、2000億円公募報道で希薄化懸念、300円割れ-東京市場

公募増資の検討に入ったと報道され たシャープの株価が急落、2カ月ぶりの値下がり率を記録した。増資に よる1株あたり価値の希薄化を懸念する声が出ていた。

株価は5.2%安の294円と終値として2012年12月25日(7.5%安)以 来の下落率。時価総額500億円以上の東証1部銘柄で値下がり率首位、 昨年来高値を更新した日経225平均の押し下げ寄与度でも1位。300円割 れは1月10日以来。株価は翌日以降は10-12月期の営業黒字化、メーン バンクが最大2000億円を追加融資検討との報道で上昇していた。

シャープは提携先の台湾鴻海精密工業との出資交渉をいったん打ち 切り、公募増資を含む最大2000億円規模の資本増強の検討に入った、 と23日付の産経新聞が報じた。増資はシャープ幹部がすでに検討を表明 していたが、金額は言及していなかった。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、シャープ株 について「公募増資の報道が本当ならば、希薄化分相応に株価は下が る」と述べた。同時に「本当に公募増資をするとしても、いまの市場状 況は去年より改善しているため、成功する確率は高い。株価の下落は限 定的」とも予想した。

この日の日本株は大幅高。日経平均は2.43%高の1万1662円52銭、 TOPIXは1.79%高の980.70で取引を終えた。日本銀行の首脳人事報 道を受けた積極的な金融緩和期待と為替の円安進行、日米の環太平洋連 携協定(TPP)交渉入りへの前進が好感された。日経225平均採用銘 柄で値下がりしたのはシャープを含めて11銘柄のみだった。

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