米ボストン連銀総裁:大手銀は資本増強必要-危機再発に備え

米ボストン連銀のローゼングレン総 裁は25日、当局は米大手銀行に資本増強を義務付けるべきだとの見解を 示した。新たな金融危機が起きた場合、現状のままでは公的救済はでき ない可能性があると説明した。

講演テキストによると、同総裁はソウルで開かれた国際決済銀行 (BIS)会合で、2008年に始まった金融危機での大手銀の損失規模を 考慮すれば、大手銀行の自己資本の「最低基準は低過ぎる可能性があ る」とした上で、「政府当局は再度支援せざるを得ないような状況を望 んでおらず、実際問題として支援は不可能かもしれない」と指摘した。

新しい国際的な銀行資本規則「バーゼル3」は、先の金融危機のよ うな混乱を回避するため、銀行に資本増強を義務付けた。ローゼングレ ン総裁は米銀の最終的な資本基準はまだ決まっていないものの、システ ム上重要な金融機関(SIFI)は恐らく、追加の資本準備を義務付け られる見通しだと述べた。

ボストン連銀の調査分析では、大手行が中核的自己資本(Tier 1)普通株比率7%以上を維持していたら、危機の最悪期でも半数は 5%超にとどまったと推定されると同総裁は説明した。

原題:Fed’s Rosengren Sees Need to Raise Big Banks’ Capital Standards(抜粋)