PIMCOも物価連動債に価値見いだす-インフレに備え

インフレ率が過去10年の平均付近に とどまると債券市場で予想される中、国債の大口投資家は中央銀行によ る成長重視策を受けて物価上昇への備えが必要だとの見方を示してい る。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)と インベスコは、中銀のインフレ許容度が増しているため、保有すべき証 券は消費者物価に金利や元本が連動するインフレ連動債だと指摘する。 バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、イン フレ連動債と国債の利回り格差に示唆された世界のインフレ率見通し は1.70%で、1年9カ月ぶりの高水準にある。ブルームバーグのエコノ ミスト調査では、2013年の消費者物価上昇率は2.72%と、過去10年の平 均並みになると予想されている。

4年にわたる景気刺激策を受けて成長加速の兆しが見え始める中、 一部の債券投資家は過去最低付近にある利回りの上昇に備える動きを取 り始めている。

インベスコ・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、ポー ル・ミューラー氏(ロンドン在勤)は今月19日の電話インタビューで 「中銀は言葉に出しているかどうかにかかわらず、インフレ率の上昇を 容認することについて一段と寛大になっているという一面がある」と指 摘。「インフレが極めて高水準に達することになるとは思わないが、備 えることは理にかなう」と述べた。

米連邦準備制度理事会(FRB)やイングランド銀行(英中銀)、 日銀は第2次大戦後で最も深刻な世界的不況が始まってから5年間に3 兆5000億ドル(約331兆円)の資金を投入し景気刺激を図ってきた。ブ ルームバーグが集計したエコノミスト予想によれば、世界の今年の国内 総生産(GDP)伸び率は2.4%近くとなり、2012年の2.2%を上回る見 込みで、インフレが上向き始めるとの見方が強まっている。

PIMCOの指数によると、将来の物価上昇に備えようとする投資 家の動きを追い風に、先進国のインフレ連動債のリターンは今年初め以 降今月20日までに通常の債券を0.25ポイント上回っている。英国と日 本、ドイツ、イタリア、スウェーデン、オーストラリア、ニュージーラ ンドでは、インフレ連動債が物価指数に連動しない債券より好調となっ ている。

原題:Pimco Joins Invesco Finding Value in TIPS Even With Dormant CPI(抜粋)

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