取り残されたユーロ圏株-世界の株価との相関、4年ぶり低水準

ユーロ圏の株式が今年の世界的な相 場上昇の勢いに乗れないでいる。両者は過去4年間、同様の値動きをし ていたが、域内と世界経済の成長見通しの違いを背景に連動性が薄れ た。

ブルームバーグのデータによると、45カ国・地域の先進国と新興国 の株式相場の指標であるMSCIオールカントリー世界指数とユーロ・ ストックス50指数の相関は77%に低下し、2008年にリーマン・ブラザー ズ・ホールディングスが破綻して以降の最低となった。ユーロ・ストッ クス50指数は、イベルドローラやRWEなどの公益企業を中心に年初か ら0.2%下落。米国と英国、日本、スイス、スウェーデン、オーストラ リアの株価指数は平均8.5%上昇した。

欧州の高負債国の債券のパフォーマンスは世界の債券市場をけん引 し、ユーロも単一通貨崩壊の懸念が消えたことで上昇している。しかし ユーロ圏の株式は、域内経済が5四半期連続で成長していないことを反 映した値動きとなっている。フィデリティ・ワールドワイド・インベス トメントとピクテ銀行は、欧州中央銀行(ECB)の支援が縮小し、イ タリア総選挙の結果次第では財政緊縮の動きが頓挫する可能性もあると して、ユーロ圏の株式を手放すべきだとしている。

ピクテのマルチ・アセット・ストラテジスト、スプリヤ・メノン氏 (ジュネーブ在勤)は21日の電話取材に対して「欧州株の見通しには悲 観的だ。株式のバリュエーション(評価)は高く、企業の収益見通しは 過度に楽観的だ。またECBはバランスシートを縮小し始めている」と 述べた。同氏は日本株を選好している。

ユーロ・ストックス50指数とMSCIオールカントリー世界指数の 相関の120日平均は、12年4月には過去最高水準に近い90%となってい た。ブルームバーグのデータによると、09年から12年末までの平均 は86%。100%の場合は両者が完全に同じ動きをすることを、マイナ ス100%は常に異なる動きをすることを示す。

ユーロ・ストックス50指数は、世界の他地域との比較で08年以降で 最も悪い滑り出しとなっている。MSCIオールカントリー世界指数 は、年初からは4.1%値上がりしている。

原題:Correlations Drop Among Assets as Risks Recede: Chart of the Day(抜粋)

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