パウエルFRB理事:買い入れ資産の売却計画見直しも可能

米連邦準備制度理事会(FRB)の パウエル理事は、大規模な資産購入プログラムで買い入れた証券をいず れ売却する計画を金融当局が見直すことは可能だと指摘した。金融不安 を引き起こしたり、売却に伴って損失を計上するという事態を回避する ためだとしている。

理事は22日、ニューヨークでの講演で「当局にはバランスシートを よりゆっくりと正常化させる柔軟性がある」とし、「例えば『資産売却 ゼロ』計画が考えられる。つまり保有資産が満期を迎えれば、そのまま 償還させるというものだ。この計画を実施すると正常化の時期が1年ほ ど先送りされる。またこのアプローチは、市場混乱の可能性をめぐる懸 念にも対応する」と説明した。

パウエル理事がこうした見解を示したのは、金融当局が3兆ドルを 超えるバランスシートで損失を被る可能性があり、政策のコントロール を失う恐れがあるとエコノミスト4人がリポートで警告したため。同リ ポートは、ミシュキン元FRB理事やモルガン・スタンレーのチーフ米 債券エコノミスト、デービッド・グリーンロー氏らが執筆した。

原題:Fed’s Powell Says Central Bank Could Refrain From Asset Sales(抜粋)