NY外為(22日):ユーロが一時対ドルで6週間ぶり安値

22日のニューヨーク外為市場ではユ ーロが一時対ドルで6週間ぶり安値に下げた。欧州中央銀行(ECB) が実施した3年物オペ(LTRO)によってユーロ圏の市中銀行が借り 入れた資金のうち、返済する金額が市場予想の半分程度にとどまった。

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会の予測によると、ユ ーロ圏経済は今年、前年に続くマイナス成長。これを手掛かりにユーロ は対円での上げを縮小した。安倍晋三首相とオバマ米大統領は22日に会 談。日米首脳会談後、両首脳はいずれも円について言及しなかった。こ れを受けて円は下落した。

シティグループのグレッグ・アンダーソン氏は「市場では信頼感と 地合いに左右された取引が続いている。LTROのニュースは思ったほ どテールリスクが縮小していないことを示唆している」と述べ、「今週 の動きはユーロに対するロングポジションが一気に解消されたものだ」 と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルでほぼ変わらず1 ユーロ=1.3194ドル。一時は1月10日以来の安値となる1.3145ドルをつ けた。ユーロは週間ベースでは1.2%安。ユーロは対円で0.3%上昇して 1ユーロ=123円22銭。円は対ドルで0.3%安の1ドル=93円42銭。

ユーロの見通し

クレディ・スイス・グループのテクニカルアナリスト、シリン・ベ イン氏(ロンドン在勤)は、ユーロが対ドルで1.3151ドルの支持線を下 回った場合、1月4日につけた年初来安値の1.2998ドルまで下げる可能 性があると指摘した。

ECBが22日発表したところによると、ユーロ圏の市中銀行は来 週、ECBの2回目の3年物オペで借り入れた資金のうち611億ユーロ を返済する。銀行356行ほどが27日に2回目のLTRO資金の一部を繰 り上げ返済するという。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ スト予想の中央値は1225億ユーロだった。これがユーロの売り材料とな った。

欧州委は13年ユーロ圏成長率をマイナス0.3%と予想。昨年11月時 点の予想(プラス0.1%)から引き下げた。

円が12%下落

ドイツのIfo経済研究所がまとめた2月の独企業景況感指数 は107.4と、1月の104.3(改定)を上回り、4カ月連続で上昇した。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は104.9 だった。この統計発表後、ユーロは上昇した場面もあった。

BNPパリバの為替ストラテジスト、キラン・コウシク氏(ロンド ン在勤)は、「金融市場では過去数か月間、地合いが一段と明るくなっ ており、Ifoが発表した統計内容は驚くものではない」と述べた。

安倍首相とオバマ米大統領は22日、ホワイトハウスで会談した。今 月15-16日のモスクワで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中銀総 裁会議では、日本があからさまな円安誘導をやめる限り、安倍政権が景 気刺激策を継続していくことを支持するメッセージを伝えた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は過去3カ月間で12%下落。ドルは0.6%上昇、ユーロ は3.3%上げている。

原題:Euro Touches One-Month Low as ECB Bank Repayments Miss Forecast(抜粋)

--取材協力:Neal Armstrong、Taylor Tepper、John Detrixhe.