イタリア総選挙:国民はモンティ氏緊縮策に不信任突き付けか

エリザ・ダルボスコさんは現在失業 中だ。以前勤めていたイタリア北部にある難民シェルターが、彼女を正 社員として採用するか辞めさせるか決めなければならなくなった時、職 を失ったという。

ダルボスコさん(26)は、「私は大卒のため、コストがかかりすぎ たのだろう」と話す。24、25日のイタリア総選挙では、ポピュリストを 自称する人気コメディアン、ベッペ・グリッロ氏に投票するつもりだ。

ダルボスコさんが抱く失望こそが、イタリアで1994年以来最大の政 治的変動が起こるとみられる理由だ。ダルボスコさんは5年前は、現在 次期首相候補として支持率トップのベルサニ氏の盟友に投票したが、今 回はモンティ暫定首相に関係のある人には投票しないつもりだ。モンテ ィ首相の緊縮策は、銀行の利益を最優先していると主張する。

モンティ氏は国内では見方が分かれているものの、外国では1年3 カ月前にベルルスコーニ氏の後任として首相に就任した後、欧州債務危 機を沈静化させたとして評価されている。他の欧州首脳の一部はモンテ ィ氏が続投し、2兆6000億ドル(約240兆円)の債務に対処すべきだと の見解を示しているものの、イタリアの有権者は金融市場の相場上昇を けん引した同氏の緊縮策を拒否する可能性がある。

IHSグローバル・インサイトのエコノミスト、ラジ・バディアニ 氏は今週のリポートで、「総選挙では現在の緊縮策やさらなる改革の必 要性に対し、多くの不信任票が出る恐れが残っている」と指摘。「選挙 後すぐに債券利回りが上昇する可能性がある」と分析した。

JPモルガン・チェースのエコノミスト、アレックス・ホワイト氏 は21日のリポートで、グリッロ氏が総選挙で「大勝利」すると予想。同 氏に投票する有権者は次期政権に「大きな政策課題」をもたらすだろう との見方を示した。

原題:Monti’s Austerity Pushes Italians Toward Parliamentary Upheaval(抜粋)

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