米国債:10年債は約1週間ぶり低利回り、当局の購入期待で

米国債市場では10年債利回りがほぼ 1週間ぶりの低水準で推移。金融当局による債券購入で価格が支えられ るとの観測が広がった。

10年債相場は3日続伸となった。20日公表された連邦公開市場委員 会(FOMC、1月29-30日開催)の議事録によれば、毎月850億ドル という資産購入のペース変更、停止あるいは継続について参加者の見解 が割れた。プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)による 米国債の借り入れ規模は前日に、約1年で最大となった。市場ではプラ イマリーディーラーが国債価格の下落予想に基づくポジションを手じま おうとしているとの観測が広がっている。この日はまた、欧州委員会が 今年のユーロ圏経済は前年に続いてマイナス成長となると予想したこと で、米国債への逃避需要が見られた。

エドワード・ジョーンズの債券ストラテジスト、トム・カースティ ング氏は「利回りには下押し圧力がかかっている」とし、FOMC声明 が「恐らく米国債相場の主な材料になっているのだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の1.96%。同年債(表面利率2%、2023年2月償還) 価格は1/8上げて100 11/32。利回りは前日、12日以来の水準に低下し た。

金融当局のプログラム

ニューヨーク連銀はこの日、2037年2月から42年8月に償還を迎え る米国債14億ドル相当を買い入れた。

金融当局のプログラムにおける中長期債の貸し出し規模は215 億7000万ドルと、20日の水準を10%上回り、2012年3月以降では最大と なった。ニューヨーク連銀のウェブサイトによれば、米国債全体での貸 し出し規模は222億8000万ドルに増え、こちらも3月以来で最大。

米国債相場は20日、同日公表されたFOMC議事録を受けて上昇し ていた。1月3日に公表された昨年12月会合の議事録を受けて、当局が 刺激策を予想より早く縮小するとの観測が広がって以降、米国債の下げ を見込んだショートポジションが膨らんでいた。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券取 引部門シニア・バイス・プレジデント、マイケル・フランゼーズ氏は 「投機の動きが若干見られる。金融当局がどちらに向かうのか彼らは分 からないようだ」と続けた。

FRB

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は米財務省で今月 開かれた大手行などとの会合で、FRBの金融緩和政策が資産バブルを 引き起こしているとの懸念の最少化に努めた。同会合でのFRB議長の 発言に詳しい関係者3人が明らかにした。関係者が匿名で語ったところ によると、議長は今月上旬の米国債発行諮問委員会で発言した。

それによれば、指摘された懸念は農地の値上がりや住宅ローン証券 に投資する不動産投資信託(REIT)などだという。また関係者2人 によれば、投資不適格級の債券の利回り低下も潜在的なリスクに挙げら れた。

金融当局は過去最高となる2兆7500億ドル相当の米国債および住宅 ローン担保証券を保有している。

原題:U.S. 10-Year Yields Fall to Almost 1-Week Low With Fed Support(抜粋)

--取材協力:Liz Capo McCormick、Ken McCallum.