日本株反発、サービスなど内需堅調-為替警戒薄れ午後出直る

東京株式相場は反発。サービスや食 料品、パルプ・紙、水産・農林株などが買われた。欧米景気統計が低調 だった半面、日本銀行の人事などを見据えた先高期待が強い中で内需、 景気動向に左右されにくいディフェンシブ関連業種に資金が流れた。為 替の円高・ユーロ安の動きが反転した午後に、電機や自動車など輸出関 連株も下げ渋った。

TOPIXの終値は前日比0.62ポイント(0.1%)高の963.48、日 経平均株価は76円81銭(0.7%)高の1万1385円94銭。日経平均は午前 の取引で一時133円安まで売られたが、午後に持ち直した。

しんきんアセットマネジメント投信の山下智巳主任ファンドマネジ ャーは、日本株の先高期待が強く、「きょうは地合いの強さを表してい る」と指摘。また、週明けに上昇する相場が続いているため、「そのリ スクを回避するため、週末に持ち高を引き上げる投資家もいるようだ」 と話していた。

英マークイット・エコノミクスが21日に発表した2月のユーロ圏総 合景気指数は、47.3と前月の48.6から低下。ブルームバーグがまとめた エコノミストらの予想では49.0への改善が見込まれていた。米フィラデ ルフィア連銀が発表した2月の同地区製造業景況指数も、マイナス12.5 と昨年6月以来の低水準だった。

この日の日本株は、前日の欧米株が下げた流れを受け売り先行で始 まり、午前の取引は安かった。ただ、日本時間今夜に予定される日米首 脳会談など重要イベントを控え、一方的に売り込む動きも限られたほ か、円高方向への動きが鈍ったことで日経平均、TOPIXとも午後に プラス圏に浮上。特に日経平均は先物高に連れ、水準を切り上げた。

きょうのユーロ・円相場は、朝方に一時1ユーロ=122円54銭まで 円高・ユーロ安方向に振れたものの、午後に入ってからは123円30銭前 後までユーロが戻した。ちばぎんアセットマネジメント調査部の奥村義 弘部長は、以前ほどではないが、「投資家の日本株の押し目買い意欲は まだまだ強い」と言う。

東ソー反発、電子部品は弱い

東証1部33業種は紙パ、サービス、食料品、水産・農林、陸運、機 械、小売、証券・商品先物取引、医薬品、不動産など20業種が高い。個 別では、グループ会社がリチウムイオン電池の安全性向上に有効なフッ 素系化合物製品を開発した東ソーが反発。2012年11月-13年1月期の連 結営業利益が前年同期比1割強増えた、と22日付の日本経済新聞朝刊が 報じたパーク24も買われた。株主総会で産業革新機構などから計1500 億円の出資を受けることを承認したルネサスエレクトロニクスは午後に 急伸した。

一方、保険、ガラス・土石製品、卸売、銀行、電気・ガス、鉄鋼、 倉庫・運輸関連など13業種は下落。個別ではシャープが安い。3月末に も発表する中期経営計画に、台湾の鴻海精密工業からの出資は盛り込ま ない方針を固めたと22日付の読売新聞朝刊が報じた。クレディ・スイス 証券が投資判断を引き下げたアルプス電気、目標株価を下げたミツミ電 機など電子部品銘柄の一部も軟調だった。

東証1部の売買高は概算で33億411万株、売買代金は2兆808億円と 5日ぶりに2兆円を上回った。値上がり銘柄数は573、値下がり982。国 内新興市場では、ジャスダック指数が0.3%高の67.51と5日続伸、東証 マザーズ指数が2.5%高の529.34と4日続伸した。