債券は続伸、超長期中心に年金など投資家の買いで-米金利低下も支え

債券相場は続伸。前日の米国債相場 が上昇した流れを引き継いだことに加えて、年金基金などの投資家から 超長期債を中心に買いが入った。新発20年債利回りは一時、約2カ月ぶ り低水準を付けた。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比10銭高の144円53銭で開 始し、一時は144円60銭と日中取引で昨年12月13日以来の高値を付け た。午後に入ると日経平均株価が上昇に転じたことから上値が重くな り、3銭高まで伸び悩んだが、結局は7銭高の144円50銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回 りは前日比1ベーシスポイント(bp)低い0.725%で始まり、0.72%と1 月25日以来の低水準を付けた。午後2時45分前後から再び0.725%で推 移している。5年物の108回債利回りは横ばいの0.13%と、新発5年債 利回りとしての過去最低に並んでいる。

20年物の142回債利回りは一時1.72%まで低下して、新発20年債利 回りとしては昨年12月25日以来の低水準を記録。その後は1.725%で推 移している。30年物の37回債利回りは3.5bp低い1.905%まで低下し、そ の後は1.915%で取引されている。

トヨタアセットマネジメントの浜崎優チーフストラテジストは、債 券相場について、「昨年度末を上回る株高を背景に、ポートフォリオの 含み益が拡大しており、調整の動きで年金基金や銀行などが債券買いを 入れている」と話した。投資資金が債券市場に向かいやすく、金利に低 下圧力が掛かりやすいとの見方も示した。

弱めの経済指標で米債高

朝方は先物中心に買いが先行した。東海東京証券の佐野一彦チーフ 債券ストラテジストは、外部環境が追い風となり、流動性の高い先物連 動ゾーンから10年までが先行して買われるとみていた。JPモルガン・ アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長も「きのうの海外市場 では、欧州経済指標が悪化して株安、債券が買われた。こうした流れを 受けて、日本の債券も買いが優勢」と話した。

21日の米国債相場は上昇。米10年債利回りは前日比3bp低下 の1.98%程度。一方、米株相場は続落。S&P500種株価指数は0.6%安 の1502.42。2月のユーロ圏総合景気指数が前月の48.6から低下したこ とやフィラデルフィア連銀が21日発表した2月の同地区製造業景況指数 が昨年6月以来の低水準となったことが手掛かり。

BNPパリバ証券の藤木智久グローバルマーケットストラテジスト は、「短期的には円安一服や国内株調整など外部環境が追い風となって いる。現物債需給も引き続き良好。年金基金などの株式から債券へのリ バランス(再調整)のほか、今後は来年度の残高積み増しを狙って金利 上昇局面での押し目買いが膨らみそう」と話した。

--取材協力:赤間信行. Editors: 青木勝, 山中英典

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