新興市場株、大幅な調整局面を迎える可能性-JPモルガン

新興市場の株式相場は先進国株に後 れを取っており、今年は「大幅な調整」局面を迎える可能性があると、 JPモルガン・チェースが指摘した。

アジア・新興市場担当チーフストラテジストのエイドリアン・モワ ット氏は20日付リポートで「ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)とテ クニカル面が弱くなっている」と指摘。株価下落に備えるオプションを 推奨するとともに、相場変動に最も敏感な株式の売却を勧めた。

MSCI新興市場指数は21日のニューヨーク市場で1.4%安 の1053.14と、7カ月で最大の下げを記録。年初来の上昇が相殺され た。ブルームバーグの集計データによれば、同指数構成銘柄で昨年10 -12月期決算を発表した企業の約62%は、利益がアナリスト予想を下回 った。これに対しMSCI世界指数の構成銘柄では、この割合は34%だ った。MSCI世界指数は年初来で4.4%上昇している。

モワット氏によると、中国当局が金融刺激策を縮小するとの懸念が 同国の銀行株に重しとなっている。韓国の輸出業者はウォン高で打撃を 受けており、南アフリカ共和国では鉱山の労働争議で株価が下落してい る。一方、安倍晋三首相による景気刺激策で日本株は上昇、米国株は企 業買収の恩恵を受けているという。

モワット氏は「こうした状況は当面は変化しないだろう。このた め、新興市場はアンダーパフォームが続く恐れがある」と指摘した。

原題:Emerging Stocks Face Significant Correction, JPMorgan Says (5)(抜粋)

--取材協力:Ye Xie.