2月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロ6週ぶりに1.32ドル割れ、ユーロ圏経済活動が縮小

21日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが下落。対ドルで6 週間ぶりに1ユーロ=1.32ドルの水準を下回った。ユーロ圏のサービス 業と製造業を合わせた2月の経済活動が縮小、そのペースはエコノミス ト予想に反して悪化したことが影響した。

ユーロは対円で3日続落。欧州中央銀行(ECB)が景気回復のた めに長期にわたって低金利を維持する必要があるとの観測が背景。主要 6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は 5か月ぶりの高水準から低下。米フィラデルフィア地区の2月の製造業 が予想外に縮小した。英ポンドは対ユーロで上昇した。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は「ユーロ圏はなお縮小に直面して おり、景気の向かい風はまだ強い」と述べ、「これがユーロに売り圧力 をかけている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.7%下げて1 ユーロ=1.3190ドル。一時は1.3161ドルと、1月10日以来の安値となっ た。ユーロは対円では1.2%下げて1ユーロ=122円81銭。円は対ドル で0.5%上昇して1ドル=93円11銭。

フィラデルフィア連銀指数

フィラデルフィア連銀が発表した2月の同地区製造業景況指数はマ イナス12.5と、昨年6月以来の低水準となった。前月はマイナス5.8。 同指数はゼロが拡大と縮小の境目を示す。ドル指数はこの統計発表後に 上昇幅を削った。

ドル指数は0.4%上昇して81.378。一時は81.508と、昨年9月5日 以来の高水準まで上昇した。

ポンドは対ユーロで0.8%高。対ドルでは0.1%上昇した。

英マークイット・エコノミクスが21日発表した2月のユーロ圏総合 景気指数(速報値)は47.3と、前月の48.6から低下。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト22人の予想中央値は49.0だった。同指 数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。ユーロは主要16通貨の過半数に対 して下落した。

ユーロは年初から2%上昇

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは年初からの上げを2%に削った。ドルは2%高、一 方、円は5.7%下落した。

前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日開 催)の議事録で数人が「景気見通しの変化もしくは資産購入の効果とコ ストに対する評価の変化に応じて、委員会は資産購入のペースを変える 準備をすべきだと強調した」と記された。ドル指数はこの日もFOMC 議事録を手掛かりに上昇した。

今回の議事録では失業率7.9%の雇用市場が「大幅」に改善するま で資産購入を続けるというバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長 主導の政策をめぐり当局者の間で意見が割れたことが示された。

円は主要通貨すべてに対して上昇。21日付の毎日新聞は、日本銀行 の白川方明総裁の後任人事で、岩田一政元日銀副総裁と黒田東彦元財務 官の2氏を軸に調整される見通しが強まったとが伝えた。情報源は示し ていない。

米シティグループが今週のリポートで指摘したところによると、次 期日銀総裁候補の中では、日銀による外債購入を支持している岩田氏が 総裁に決まった場合、最も円安方向が見込まれる。

原題:Euro Weakens Below $1.32 First Time in Six Weeks as Output Drops(抜粋)

◎米国株:続落、FOMC議事録受けた売りが続く-企業決算にも注目

米株式相場は続落。企業業績が注目を集める中、前日公表された連 邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けた売りが続いた。前日の S&P500種株価指数は昨年11月以来の大幅安だった。

電子決済システムを手掛ける米ベリフォン・システムズは43%急 落。アナリスト予想を下回る自社見通しが嫌気された。小売り最大手の ウォルマート・ストアーズは1.5%上昇。四半期決算が予想を上回った ことから買いが入った。パソコンのヒューレット・パッカード(HP) は引け後の時間外取引で急伸。業績の自社見通しが市場予想を上回っ た。

S&P500種株価指数は前日比9.53ポイント(0.6%)安 の1502.42。一時は1%安まで下げていた。ダウ工業株30種平均は46.92 ドル(0.3%)下げて13880.62ドル。

米シークエント・アセット・マネジメント(ヒューストン)のティ ム・ハーゼル最高投資責任者(CIO)は「FOMC議事録がタイミン グ良く発表され、株式市場の過熱感が少し鎮められた」と指摘。「金融 当局による毎月850億ドルの債券購入を当てして、株式市場は株高を実 に先取りしていた」と続けた。

FOMC(1月29-30日開催)の議事録によれば、毎月850億ドル という資産購入のペース変更、停止あるいは継続について参加者の見解 が割れた。議事録では、数人は「景気見通しの変化もしくは資産購入の 効果とコストに対する評価の変化に応じて、委員会は資産購入のペース を変える準備をすべきだと強調した」と記された。

「いったん利益を確定」

ジョン・ハンコック・アセット・マネジメント(ボストン)の上席 株式トレーダー、ニール・マッサ氏は電話取材に対し、「いったん利益 を確定し、次の材料は何か見極めようとする動きがみられる」と指摘。 「健全な売りだ。これまで上げ過ぎていたので、一服するには良い機会 だ。継続的なトレンドだとは思わない」と述べた。

株式相場は午前の商いで、フィラデルフィア地区の製造業景況指数 に反応して一段安となった。フィラデルフィア連銀が発表した2月の同 地区製造業景況指数はマイナス12.5と、前月のマイナス5.8から低下。 昨年6月以来の低水準となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト調査の予想中央値は1への上昇だった。同指数はゼロが拡 大と縮小の境目を示す。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週比2万件増の36万2000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト予想の中央値は35万5000件だった。

経済統計

その他の経済統計では、1月の米景気先行指標総合指数(LEI) が前月比で0.2%上昇。前月は0.5%の上昇だった。全米不動産業者協会 (NAR)が発表した1月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前 月比0.4%増の492万戸。

HPはニューヨーク時間午後4時45分現在、6.7%急伸。引け後の 決算発表を控えて、通常取引では2.4%上げた。コスト削減が奏功し、 企業向けサービスの需要回復に助けられ、アナリスト予想を上回る業績 見通しを発表した。

ベリフォン・システムズは13.65ドル下げて18.24ドル。同社は2- 4月期業績について、一部項目を除いたベースで1株当たり利益を45 -50セントと予想。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の80 セントを下回った。

ウォルマートは1.05%高の70.26ドル。増税が今年の業績に悪影響 を及ぼすとの懸念があったが、昨年11月-13年1月(第4四半期)決算 では利益がアナリスト予想を上回ったほか、配当を引き上げたことが買 い材料となった。

セーフウェイは2.84ドル急伸して22.97ドル。S&P500種採用銘柄 で値上がり率トップ。同社が発表した10-12月(第4四半期)決算で は、利益がアナリスト予想を上回った。売上高の増加が寄与した。

原題:U.S. Stocks Fall on Fed Minutes Amid Corporate Earnings Reports(抜粋)

◎米国債:10年債上昇-CPI変わらずで債券購入継続への期待高まる

米国債市場では10年債が上昇し、利回りは2%を割り込んだ。1月 のインフレ率が金融当局の長期目標である2%を下回り、当局に債券購 入を継続する余地を与えた。

10年債利回りは1週間ぶり低水準を付けた。1月の消費者物価指数 (CPI、季節調整済み)は、前月比ほぼ変わらず。前年比では1.6% 上昇だった。10年債相場は今月に入り下げを埋める展開となっている。 1月に10年債利回りは2012年3月以来で最大の上げを記録していた。米 連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録では、資産購入を続ける期間 をめぐり参加者の間で意見が分かれたことが示された。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の1.98%。同年債(表面利率2%、2023年2月償還) 価格は9/32上げて100 7/32。

利回りは12日以来の水準に下げた後、1月31日の終値水準1.98%と 一致した。

ボラティリティ(変動性)の指標とされるメリル・オプション・ボ ラティリティ・エスティメート(MOVE)指数は前日57.9と、1月24 日以来の水準に下げた。

来週は入札

財務省はこの日、来週実施する国債入札の規模を合計990億ドルと 発表した。内訳は25日が2年債(350億ドル)、26日が5年債(350億ド ル)、27日は7年債(290億ドル)となる。

ニューヨーク連銀は、2018年11月から20年2月に償還を迎える米国 債36億ドル相当を買い入れた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が20日公表したFOMC(1月29 -30日開催)の議事録によれば、毎月850億ドルという資産購入につい て、数人は購入のペースを変える準備をすべきだと主張した。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のビル・グロース氏はツイッターで、経済成長のペース次第だとした上 で、金融当局が2014年1月に債券購入を終了する可能性があるとの見方 を示した。

ニューヨーク連銀の調査によればプライマリーディーラー(政府証 券公認ディーラー)は、14年初めまでに資産購入ペースを減速させると 予想しており、過半数は1月までに住宅ローン担保証券(MBS)の買 い入れを終了すると見込んでいる。

株とユーロは下落

金融当局が緩和策を縮小する可能性があるとの懸念から、この日は 株式相場が下落。外国為替市場ではユーロが値下がりした。2月のユー ロ圏総合景気指数が予想に反して低下した後に、6週間ぶりに1ユーロ =1.32ドルを割り込んだ。

FTNファイナンシャル(テネシー州メンフィス)の機関債調査責 任者、ジム・ボーゲル氏は「リスクテーク拡大に警告する声がどこから ともなく2つか3つ出てくれば、市場は一斉に下落する」と指摘した。

原題:Treasuries Gain as Inflation Trailing Fed Target Allows Stimulus(抜粋)

◎NY金:ほぼ変わらず-プラチナは欧州景気懸念で6週間ぶり安値

ニューヨーク貴金属市場では金先物相場がほぼ変わらず。プラチナ 先物は欧州のリセッション(景気後退)が長引き、需要が鈍化するとの 懸念を背景に6週間ぶり安値に下げた。

英マークイット・エコノミクスの発表によると、ユーロ圏のサービ ス業と製造業を合わせた2月の経済活動は縮小し、そのペースはエコノ ミスト予想に反して悪化した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門のプラチナ 先物4月限は前日比1.6%安の1オンス=1620ドルで終了。一時は1599 ドルと、中心限月としては先月10日以来の安値となった。

金先物4月限はほぼ変わらずの1オンス=1578.60ドルで終了。一 時は1554.30ドルと、昨年6月29日以来の安値をつけた。過去5営業日 では4.3%値下がりしている。

UBSは21日のリポートで、最近の下げ幅の大きさを踏まえると、 インドからの累積需要が見られ始める可能性があると指摘した。金は今 月に入って5.1%下落しており、このままいけば昨年5月以来の大幅安 となる。

原題:Platinum Drops to Six-Week Low on Europe Concern; Gold Steady(抜粋)

◎NY原油:大幅続落、年初来の安値-米国在庫が増加

ニューヨーク原油先物相場は大幅続落し、年初来の安値に下げた。 米国の原油在庫が昨年7月以来の高水準に増えたことを嫌気した。

米エネルギー省の発表によると、先週の原油在庫は414万バレル増 加の3億7640万バレル。ブルームバーグがまとめた調査では200万バレ ル増が見込まれていた。原油の生産は約20年ぶりの高水準になった。前 日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日開催)の 議事録で当局が資産購入ペースの変更を検討する可能性が示唆されたこ とも、原油売りの手掛かりとなった。

マニュライフ・アセット・マネジメントで天然資源関連の債券ポー トフォリオを運用するマネジングディレクター、アダム・ワイズ氏は 「原油は現時点で有り余っており、この状況がすぐに変わるようにはみ えない」と指摘。「米国生産の著しい増加は世界的に影響を及ぼしてい る。海外から米国に原油を輸入する計画は見直されており、海外市場で の供給が増える形になっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比2.38ドル(2.50%)安の1バレル=92.84ドルで終了。終値では昨 年12月31日以来の安値となり、11月20日以来の大幅下落となった。

原題:Oil Tumbles to Lowest Level This Year as U.S. Stockpiles Advance(抜粋)

◎欧州株:2週ぶり大幅安、ユーロ圏景気を懸念-米刺激策縮小の観測

21日の欧州株式相場は約2週間ぶりの大幅安。ユーロ圏のサービ ス業と製造業の経済活動を示す指数の予想外の低下を嫌気した。米連邦 準備制度が量的緩和を縮小するとの懸念も高まった。

指標のストックス欧州600指数を構成する19の業種別指数はすべて 下げ、自動車株は2.5%安。英豪系鉱山会社BHPビリトンは続落し、 2日間の下げとしては過去9カ月余りで最大だった。フランスの電子機 器メーカー、サフランは昨年8月以来の大幅安。イタリアの航空・宇宙 機器メーカー、アビオの宇宙推進システム事業を取得する提案を行う可 能性を明らかにし、これが売り材料となった。

ストックス欧州600指数は前日比1.5%安の284.86で引けた。これは 4日以降で最もきつい下げ。米連邦準備制度理事会(FRB)が20日公 表した連邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日開催)の議事録に よれば、資産購入のペース変更、停止あるいは継続について参加者の見 解が割れた。

UBS(チューリヒ)のアセットアロケーション共同責任者、マー ク・アンダーセン氏は電話インタビューで、「FOMC議事録を受けて 投資家がやや現実的になり、相場の調整局面が始まった可能性がある」 と指摘。「成長が力強くなるのに、中央銀行のバランスシートが拡大し 続けるということはあり得ない。中銀当局者はより長期的な影響につい て考え始めている」と続けた。

この日の西欧市場ではアイスランドを除く17カ国で主要株価指数が 下落。フランスのCAC40指数は2.3%、英FTSE100指数は1.6%そ れぞれ下げ、ドイツのDAX指数は1.9%安となった。

原題:European Stocks Sink Most in Two Weeks on Fed Minutes, Economy(抜粋)

◎欧州債:ドイツなど中核国債が上昇、景気懸念で逃避-英国債高い

21日の欧州債市場では、ドイツなどユーロ圏中核国の国債が上昇 した。域内のサービス業と製造業を合わせた2月の経済活動がアナリス ト予想以上に縮小したことが手掛かり。

ドイツ10年債利回りは昨年11月以来の大幅な低下。この日発表され たユーロ圏総合景気指数は、同地域が今年に入ってもリセッション(景 気後退)下にある兆候を示した。これが安全資産を求める動きにつなが り、オランダとオーストリア、フランスの国債も買われた。イタリア2 年債は5営業日続落。24-25日の総選挙後、どの政党も単独で過半数議 席を獲得できないとの観測が広がった。

INGグループのシニア金利ストラテジスト、アレッサンドロ・ジ アンサンティ氏(アムステルダム在勤)は「中核国の国債需要は大き く、これはマクロ経済データに支えられている」とし、「ユーロ圏の景 気指数は予想以上に悪かった。成長が脅かされていることを示唆し、こ れがドイツ債の相場上昇につながった」と語った。

ロンドン時間午後4時38分現在、ドイツ10年債利回りは前日比8ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.58%。これは昨年11 月28日以降で最大の下げ。同国債(表面利率1.5%、2023年2月償還) 価格はこの日、0.685上げ99.28となった。

オランダ10年債利回りは6bp下げ1.83%。同年限のフランス国債 利回りは5bp低下の2.23%、オーストリア債の利回りは6bp下げ て1.92%。

英マークイット・エコノミクスが21日発表した2月のユーロ圏総合 景気指数(速報値)は47.3と、前月の48.6から低下。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト22人の予想中央値は49.0だった。同指 数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。

イタリア2年債利回りは一時、2週間ぶりの大幅上昇となった。

英国債相場は上昇し、10年債利回りは年初来最大の下げ。景気が低 迷する中、イングランド銀行(英中央銀行)が資産買い取りプログラム を拡大するとの観測が広がった。

ロンドン時間午後4時14分現在、英10年債利回りは9bp下 げ2.11%。一時は10bp低下し、昨年11月28日以降で最大の下げとなっ た。同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)の価格は0.72上 げ96.925.

原題:German, Dutch Bonds Advance as Euro-Area Economy Gauge Shrinks(抜粋) Gilts Climb on Speculation BOE Will Boost Buying; Pound Rises (抜粋)