米国株:続落、FOMC議事録受けた売りが続く-決算も注目

米株式相場は続落。企業業績が注目 を集める中、前日公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を 受けた売りが続いた。前日のS&P500種株価指数は昨年11月以来の大 幅安だった。

電子決済システムを手掛ける米ベリフォン・システムズは43%急 落。アナリスト予想を下回る自社見通しが嫌気された。小売り最大手の ウォルマート・ストアーズは1.5%上昇。四半期決算が予想を上回った ことから買いが入った。パソコンのヒューレット・パッカード(HP) は引け後の時間外取引で急伸。業績の自社見通しが市場予想を上回っ た。

S&P500種株価指数は前日比9.53ポイント(0.6%)安 の1502.42。一時は1%安まで下げていた。ダウ工業株30種平均は46.92 ドル(0.3%)下げて13880.62ドル。

米シークエント・アセット・マネジメント(ヒューストン)のティ ム・ハーゼル最高投資責任者(CIO)は「FOMC議事録がタイミン グ良く発表され、株式市場の過熱感が少し鎮められた」と指摘。「金融 当局による毎月850億ドルの債券購入を当てして、株式市場は株高を実 に先取りしていた」と続けた。

FOMC(1月29-30日開催)の議事録によれば、毎月850億ドル という資産購入のペース変更、停止あるいは継続について参加者の見解 が割れた。議事録では、数人は「景気見通しの変化もしくは資産購入の 効果とコストに対する評価の変化に応じて、委員会は資産購入のペース を変える準備をすべきだと強調した」と記された。

「いったん利益を確定」

ジョン・ハンコック・アセット・マネジメント(ボストン)の上席 株式トレーダー、ニール・マッサ氏は電話取材に対し、「いったん利益 を確定し、次の材料は何か見極めようとする動きがみられる」と指摘。 「健全な売りだ。これまで上げ過ぎていたので、一服するには良い機会 だ。継続的なトレンドだとは思わない」と述べた。

株式相場は午前の商いで、フィラデルフィア地区の製造業景況指数 に反応して一段安となった。フィラデルフィア連銀が発表した2月の同 地区製造業景況指数はマイナス12.5と、前月のマイナス5.8から低下。 昨年6月以来の低水準となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト調査の予想中央値は1への上昇だった。同指数はゼロが拡 大と縮小の境目を示す。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週比2万件増の36万2000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト予想の中央値は35万5000件だった。

経済統計

その他の経済統計では、1月の米景気先行指標総合指数(LEI) が前月比で0.2%上昇。前月は0.5%の上昇だった。全米不動産業者協会 (NAR)が発表した1月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前 月比0.4%増の492万戸。

HPはニューヨーク時間午後4時45分現在、6.7%急伸。引け後の 決算発表を控えて、通常取引では2.4%上げた。コスト削減が奏功し、 企業向けサービスの需要回復に助けられ、アナリスト予想を上回る業績 見通しを発表した。

ベリフォン・システムズは13.65ドル下げて18.24ドル。同社は2- 4月期業績について、一部項目を除いたベースで1株当たり利益を45 -50セントと予想。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の80 セントを下回った。

ウォルマートは1.05%高の70.26ドル。増税が今年の業績に悪影響 を及ぼすとの懸念があったが、昨年11月-13年1月(第4四半期)決算 では利益がアナリスト予想を上回ったほか、配当を引き上げたことが買 い材料となった。

セーフウェイは2.84ドル急伸して22.97ドル。S&P500種採用銘柄 で値上がり率トップ。同社が発表した10-12月(第4四半期)決算で は、利益がアナリスト予想を上回った。売上高の増加が寄与した。

原題:U.S. Stocks Fall on Fed Minutes Amid Corporate Earnings Reports(抜粋)