米国債:10年債が上昇-CPI変わらずで債券購入継続に期待

米国債市場では10年債が上昇し、利 回りは2%を割り込んだ。1月のインフレ率が金融当局の長期目標であ る2%を下回り、当局に債券購入を継続する余地を与えた。

10年債利回りは1週間ぶり低水準を付けた。1月の消費者物価指数 (CPI、季節調整済み)は、前月比ほぼ変わらず。前年比では1.6% 上昇だった。10年債相場は今月に入り下げを埋める展開となっている。 1月に10年債利回りは2012年3月以来で最大の上げを記録していた。米 連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録では、資産購入を続ける期間 をめぐり参加者の間で意見が分かれたことが示された。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の1.98%。同年債(表面利率2%、2023年2月償還) 価格は9/32上げて100 7/32。

利回りは12日以来の水準に下げた後、1月31日の終値水準1.98%と 一致した。

ボラティリティ(変動性)の指標とされるメリル・オプション・ボ ラティリティ・エスティメート(MOVE)指数は前日57.9と、1月24 日以来の水準に下げた。

来週は入札

財務省はこの日、来週実施する国債入札の規模を合計990億ドルと 発表した。内訳は25日が2年債(350億ドル)、26日が5年債(350億ド ル)、27日は7年債(290億ドル)となる。

ニューヨーク連銀は、2018年11月から20年2月に償還を迎える米国 債36億ドル相当を買い入れた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が20日公表したFOMC(1月29 -30日開催)の議事録によれば、毎月850億ドルという資産購入につい て、数人は購入のペースを変える準備をすべきだと主張した。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のビル・グロース氏はツイッターで、経済成長のペース次第だとした上 で、金融当局が2014年1月に債券購入を終了する可能性があるとの見方 を示した。

ニューヨーク連銀の調査によればプライマリーディーラー(政府証 券公認ディーラー)は、14年初めまでに資産購入ペースを減速させると 予想しており、過半数は1月までに住宅ローン担保証券(MBS)の買 い入れを終了すると見込んでいる。

株とユーロは下落

金融当局が緩和策を縮小する可能性があるとの懸念から、この日は 株式相場が下落。外国為替市場ではユーロが値下がりした。2月のユー ロ圏総合景気指数が予想に反して低下した後に、6週間ぶりに1ユーロ =1.32ドルを割り込んだ。

FTNファイナンシャル(テネシー州メンフィス)の機関債調査責 任者、ジム・ボーゲル氏は「リスクテーク拡大に警告する声がどこから ともなく2つか3つ出てくれば、市場は一斉に下落する」と指摘した。

原題:Treasuries Gain as Inflation Trailing Fed Target Allows Stimulus(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE