ドイツなど中核国債が上昇、景気懸念で質への逃避-英国債高い

21日の欧州債市場では、ドイツなど ユーロ圏中核国の国債が上昇した。域内のサービス業と製造業を合わせ た2月の経済活動がアナリスト予想以上に縮小したことが手掛かり。

ドイツ10年債利回りは昨年11月以来の大幅な低下。この日発表され たユーロ圏総合景気指数は、同地域が今年に入ってもリセッション(景 気後退)下にある兆候を示した。これが安全資産を求める動きにつなが り、オランダとオーストリア、フランスの国債も買われた。イタリア2 年債は5営業日続落。24-25日の総選挙後、どの政党も単独で過半数議 席を獲得できないとの観測が広がった。

INGグループのシニア金利ストラテジスト、アレッサンドロ・ジ アンサンティ氏(アムステルダム在勤)は「中核国の国債需要は大き く、これはマクロ経済データに支えられている」とし、「ユーロ圏の景 気指数は予想以上に悪かった。成長が脅かされていることを示唆し、こ れがドイツ債の相場上昇につながった」と語った。

ロンドン時間午後4時38分現在、ドイツ10年債利回りは前日比8ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.58%。これは昨年11 月28日以降で最大の下げ。同国債(表面利率1.5%、2023年2月償還) 価格はこの日、0.685上げ99.28となった。

オランダ10年債利回りは6bp下げ1.83%。同年限のフランス国債 利回りは5bp低下の2.23%、オーストリア債の利回りは6bp下げ て1.92%。

英マークイット・エコノミクスが21日発表した2月のユーロ圏総合 景気指数(速報値)は47.3と、前月の48.6から低下。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト22人の予想中央値は49.0だった。同指 数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。

イタリア2年債利回りは一時、2週間ぶりの大幅上昇となった。

英国債相場は上昇し、10年債利回りは年初来最大の下げ。景気が低 迷する中、イングランド銀行(英中央銀行)が資産買い取りプログラム を拡大するとの観測が広がった。

ロンドン時間午後4時14分現在、英10年債利回りは9bp下 げ2.11%。一時は10bp低下し、昨年11月28日以降で最大の下げとなっ た。同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)の価格は0.72上 げ96.925.

原題:German, Dutch Bonds Advance as Euro-Area Economy Gauge Shrinks(抜粋) Gilts Climb on Speculation BOE Will Boost Buying; Pound Rises (抜粋)