アジア・太平洋株式サマリー:中国H株と印株、今年の上げ消す

アジア・オセアニア各株式市場の動 きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落。香港上場の中国企業株で構成するハンセン中 国企業株(H株)指数は年初からの上昇分を失った。中国での不動産規 制強化に加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で刺激策をめ ぐって議論があったことが分かった。

中国の不動産開発会社、広州富力地産(2777 HK)は1.6%安。同業 のSOHO中国(410 HK)は1.8%下げた。

輸出株も安い。米ウォルマート・ストアーズなどの小売企業に玩具 や衣料品を納入するリー・アンド・フォン(利豊、494 HK)は1.5% 安。売り上げの72%を北米で稼ぐ電動工具メーカーのテクトロニック・ インダストリーズ(創科実業、669 HK)は2.4%値下がり。

婦人靴製造・販売の百麗国際(1880 HK)は17%安。2012年の利益 はアナリスト予想の下限になったもようだと発表した。

ハンセン指数は前日比400.74ポイント(1.7%)安の22906.67と、 昨年12月31日以来の安値。H株指数は同2.2%安の11426.22で終了し た。

ABNアムロ・プライベート・バンクのアジア株式調査責任者、ダ フネ・ロート氏(シンガポール在勤)は「相場はかなり好調に推移して きたため、こうした調整は健全だ」と指摘。その上で「中国の不動産市 場には若干慎重になっている。不動産価格は急激に上昇し、それが当局 による引き締めリスクを高めている」と述べた。

【中国株式市況】

中国株式相場は反落。上海総合指数が2011年11月以来の大幅な下落 率となった。不動産業界に対する規制強化で銀行融資や建設資材などの 需要が損なわれるとの観測が広がった。

上海の不動産開発株で構成される指数は2.1%下げ、このままいけ ば週間ベースで昨年7月以来の大幅安で終わることになる。政府が地方 当局に対して、住宅価格の抑制目標や不動産税の適用拡大などを通じて 不動産投機に歯止めをかけるよう命じた。

セメントメーカーの安徽海螺水泥(600585 CH)は5.4%安。住宅ロ ーン最大手の中国建設銀行(601939 CH)は2.9%安。不動産開発の万科 企業(000002 CH)は1.1%下げた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で刺激策の先行きに関し て議論があったことが分かり、金属やエネルギー株も軟調。江西銅業 (600362 CH)は5.9%安。ペトロチャイナ(中国石油、601857 CH) は2.7%安。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動して いる上海総合指数は前日比71.23ポイント(3%)安の2325.95。上海、 深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は同3.4%安の2610.55 で、11年8月以来の大幅な下落率。

徳邦証券の黄岑棟アナリストは電話取材に対して「不動産規制のよ り詳細な内容が21日か22日に示されるとの見方がある」とし、「不動産 規制が規模の小さな都市にまで広がれば、経済成長は影響を受ける公算 が大きい」と述べた。

【インド株式市況】

インド株式相場は昨年7月以来最大の下げを記録し、指標のセンセ ックス30種指数は年初来の上げを消した。米連邦準備制度が刺激策を縮 小するとの懸念や中国の不動産規制強化を手掛かりに、この日は世界的 に株安となっている。

ボンベイ証券取引所(BSE)のセンセックス30種は前日比317.39 ポイント(1.6%)安の19325.36で終了。これは昨年7月23日以降で最 大の値下がり。構成銘柄のうち、1銘柄を除く29銘柄すべてが下げた。

時価総額でインド3位の銀行、ICICI銀行は3カ月ぶり安値を 付けた。世界最大の製油所を所有するリライアンス・インダストリーズ は1.8%下げた。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前日比118.62ポイント(2.3%)安の4980.09。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比9.42ポイント(0.5%)安の2015.22。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比71.64ポイント(0.9%)安の7957.46。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE