NY外為:ユーロが対ドルで下落、ユーロ圏経済活動の縮小で

21日のニューヨーク外国為替市場で は、ユーロが下落。対ドルで6週間ぶりに1ユーロ=1.32ドルの水準を 下回った。ユーロ圏のサービス業と製造業を合わせた2月の経済活動が 縮小、そのペースはエコノミスト予想に反して悪化したことが影響し た。

ユーロは対円で3日続落。欧州中央銀行(ECB)が景気回復のた めに長期にわたって低金利を維持する必要があるとの観測が背景。主要 6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は 5か月ぶりの高水準から低下。米フィラデルフィア地区の2月の製造業 が予想外に縮小した。英ポンドは対ユーロで上昇した。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は「ユーロ圏はなお縮小に直面して おり、景気の向かい風はまだ強い」と述べ、「これがユーロに売り圧力 をかけている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.7%下げて1 ユーロ=1.3190ドル。一時は1.3161ドルと、1月10日以来の安値となっ た。ユーロは対円では1.2%下げて1ユーロ=122円81銭。円は対ドル で0.5%上昇して1ドル=93円11銭。

フィラデルフィア連銀指数

フィラデルフィア連銀が発表した2月の同地区製造業景況指数はマ イナス12.5と、昨年6月以来の低水準となった。前月はマイナス5.8。 同指数はゼロが拡大と縮小の境目を示す。ドル指数はこの統計発表後に 上昇幅を削った。

ドル指数は0.4%上昇して81.378。一時は81.508と、昨年9月5日 以来の高水準まで上昇した。

ポンドは対ユーロで0.8%高。対ドルでは0.1%上昇した。

英マークイット・エコノミクスが21日発表した2月のユーロ圏総合 景気指数(速報値)は47.3と、前月の48.6から低下。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト22人の予想中央値は49.0だった。同指 数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。ユーロは主要16通貨の過半数に対 して下落した。

ユーロは年初から2%上昇

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは年初からの上げを2%に削った。ドルは2%高、一 方、円は5.7%下落した。

前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日開 催)の議事録で数人が「景気見通しの変化もしくは資産購入の効果とコ ストに対する評価の変化に応じて、委員会は資産購入のペースを変える 準備をすべきだと強調した」と記された。ドル指数はこの日もFOMC 議事録を手掛かりに上昇した。

今回の議事録では失業率7.9%の雇用市場が「大幅」に改善するま で資産購入を続けるというバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長 主導の政策をめぐり当局者の間で意見が割れたことが示された。

円は主要通貨すべてに対して上昇。21日付の毎日新聞は、日本銀行 の白川方明総裁の後任人事で、岩田一政元日銀副総裁と黒田東彦元財務 官の2氏を軸に調整される見通しが強まったとが伝えた。情報源は示し ていない。

米シティグループが今週のリポートで指摘したところによると、次 期日銀総裁候補の中では、日銀による外債購入を支持している岩田氏が 総裁に決まった場合、最も円安方向が見込まれる。

原題:Euro Weakens Below $1.32 First Time in Six Weeks as Output Drops(抜粋)

--取材協力:Joseph Ciolli、Neal Armstrong.