企業幹部の自社株売却比率、2年ぶり高水準-株式の先安示唆か

米株式相場が過去最高値に接近する 中、企業幹部はこの有利な状況を活用して保有する自社株の売却に動い ている。購入に対する売却の比率は2年ぶり高水準だ。

ブルームバーグとパビリオン・グローバル・マーケッツが集計した データによると、この3カ月間に発表された米S&P500種株価指数構 成企業の幹部による自社株の売買は、購入1に対して売却が約12と、同 比率は2011年1月以来の高水準になっている。パビリオンによれば、過 去に同比率が11を超えると、S&P500種はその後半年で平均5.9%下落 した。

パビリオンのグローバル戦略・調査責任者、ピエール・ラポワント 氏(モントリオール在勤)は、今回は個人投資家の株式に対する信頼感 が企業幹部の自社株売却の影響を和らげる可能性があると予想。ブロー カーのデーモン・ビッカーズはこの動きについて、株式相場がピークを 迎えたことを示唆するというよりも、退職前に4年に及ぶ上昇相場の利 益を確定しておきたい高齢化した企業幹部や取締役がいるという事情を 反映しているのかもしれないと説明する。

同社のデーモン・ビッカーズ最高投資責任者(CIO)は14日の電 話インタビューで、「中年幹部の多くは保有資産が日の目を見るのを 約13年待っていた」と述べた上で、「極めて高いボラティリティーを我 慢せざるを得なかった。あなたが61歳で、純資産の多くが会社の株式と 連動しているなら、退職時期が近づきつつあるという観点だけで、その 一部を清算しようという考えに傾くかもしれない」と語った。

ブルームバーグとパビリオンのデータでは、S&P500種採用企業 の幹部による自社株の売買比率は過去10年の平均5.4の倍を上回ってい る。同比率が前回この水準を付けた後、S&P500種は11年4月から10 月にかけて最大19%値下がりした。

原題:Insider Stock Sales Reach Two-Year High as S&P 500 Nears Record(抜粋)