アインホーン氏が空売り拡大-米国株上昇も景気は失速

ヘッジファンド運用者のデービッ ド・アインホーン氏は、米株式相場が5年ぶり高値を付ける一方で経済 成長が止まったため、株価上昇を見込むポジション(持ち高)を減らし た。

アインホーン氏は20日に会長を務めるグリーンライト・キャピタル 再保険が主催した電話会議で、「相場上昇が続く一方で、景気は上向い ていないため、投資に熱心にはなりにくい」と述べ、「われわれはロン グ・ポジション(買い持ち)で利益を得ており、ショート・ポジション (売り持ち)を増やした」と語った。

昨年10-12月(第4四半期)の米国内総生産(GDP)は前期比年 率0.1%減と、2009年以来のマイナスとなった。S&P500種株価指数は 昨年13%上昇し、今年も今月19日までに7.3%値上がりしている。

アインホーン氏(44)によると、ポートフォリオに占めるロング比 率はショート比率を年初時点で0.39ポイント上回っていたが、1月末時 点ではその差は0.29ポイントに縮小した。グリーンライト再保険が昨 年、ロング・ポジションを取って利益が出た銘柄にはアップルとゼネラ ル・モーターズ(GM)、スプリント・ネクステルが含まれる。アップ ルとGMは同社のロング・ポジションで最大級となっているという。

グリーンライト再保険のポートフォリオの昨年のリターンはプラ ス7.1%にとどまり、米国株や社債に出遅れた。これについてアインホ ーン氏はショート・ポジションが昨年の運用成績に打撃を与えたと説 明。「総じて好ましい投資環境で期待外れの結果だった」と語った。

アインホーン氏と同氏のヘッジファンド、グリーンライト・キャピ タルは、2008年9月にリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営 破たんする前から同社株を空売りしていたことで知られる。

原題:Einhorn Adds Short Bets as Markets Rally Amid Economic Slump (1)(抜粋)

--取材協力:Zachary R. Mider、Elizabeth Bunn.