ボーイング:787バッテリー設計変更、米当局に提示へ-関係者

米航空機メーカーのボーイングは、 最新鋭旅客機「787」(ドリームライナー)のバッテリーの設計変更 を22日に当局に提示する。事情に詳しい関係者が明らかにした。ボーイ ングは設計変更で長期的な安全性懸念が解消され、数週間以内の運航再 開が可能になると見込んでいるという。

同社の計画には、リチウムイオン電池セルの周囲に耐熱ガラス製の 断熱材を配置するほか、煙の排出装置や延焼を防ぐ強固なケースをバッ テリーに装備することが含まれる。この件に関して話す権限がないとし てこれら関係者が匿名で明らかにした。

関係者によると、ボーイングは機内の同じスペースに収まるよう従 来のバッテリーを新しいものと交換するため、こうしたキットを開発し ている。さらに、パイロットが個々のバッテリーセルをモニターできる システムも装備する可能性がある。

ボーイング商用航空機部門のレイ・コナー社長率いるチームが22 日、ワシントンでウエルタ長官を含む米連邦航空局(FAA)当局者と 会合する予定。この対応策はFAAの承認が必要となるが、関係者らに よると、試験で新設計の安全性が確認されるまで承認することはない見 込み。

FAAを管轄する運輸省のラフード長官の承認も必要だが、長官は 機体の安全性が「1000パーセント確保される」までドリームライナーの 運航再開を認めないと述べている。

運航停止命令の解除はボーイングだけでなく、既に49機が納入され ている航空会社にとっても重要だ。ボーイングは受注残が800機余り の787の納入再開を望んでおり、航空各社も787の運航が再開すれば通常 のフライトスケジュールに戻すことができる。

関係者によると、ボーイングは787に搭載されている2つのバッテ リーの各8個のセルをより耐火性の高いボックスに収納することを提案 する。同社のエンジニアは、トラブルの際にバッテリーから出た煙や臭 気を機外に排出するシステムも装備したい考えだ。

ボーイングの広報担当マーク・バーテル氏は、FAAとの会合日程 が決まったかどうかや同社の計画についてコメントを避け、「われわれ は787にトラブルが起きて以来、規制・調査当局と連絡を密にしてい る」とだけ語った。

原題:Boeing Said to Plan New 787 Battery So Jet Can Fly in Weeks (1)(抜粋)

--取材協力:Bob Drummond、松田潔社.

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