バフェット氏のケチャップ好きでハインツはジャンク級に転落

資産家で投資家のウォーレン・バフ ェット氏がケチャップとハッシュポテトに示した愛情が、ハインツを米 国で最もレバレッジの大きな食品メーカーに変えつつある。

格付け会社フィッチ・レーティングスは、バフェット氏率いる米バ ークシャー・ハサウェイと3Gキャピタルによる230億ドル(約2 兆1500億円)でのハインツ買収により、ハインツの負債は倍増し、 EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)の5倍の額 に膨れ上がる可能性があると指摘した。これは類似の食品会社の中で最 大規模だという。買収発表後、ハインツの社債保証コストは過去最高と なった。

バフェット氏は買収を実施する上で141億ドルの借り入れを行っ た。この結果ハインツは、40年間維持してきた投資適格級の格付けをす べて失う恐れがある。フィッチは15日、ハインツをジャンク級(投機的 水準)に格下げした。

また米格付け会社ムーディーズの資本市場調査グループによると、 ハインツのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は投資適格級 を下回る「Ba1」格付けを示唆する水準。これはムーディーズ・イン ベスターズ・サービスが現在付与している「Baa2」の2段階下、ス タンダード・アンド・プアーズ(S&P)による「BBB+」の3段階 下だ。

調査会社フリッドソンビジョンのマーティン・フリッドソン最高経 営責任者(CEO)は、今回の買収について「企業の合併・買収(M& A)が活発な環境の下で、高格付け債が抱える危険性が浮き彫りになっ た」と指摘。「レバレッジド・バイアウト(LBO、買収先の資産など を担保にした借り入れによる買収)や戦略的買収が再び顕著になってい る中で、それらが内包する危険性」を投資家は認識すべきだと述べた。

--取材協力:Krista Giovacco、Zachary Tracer、Abigail Moses、Phil Milford.