米国株:反落、議事録が見解の相違示し-アップルが安い

米株式相場は反落。S&P500種株 価指数は昨年11月以来の大幅安となった。米連邦準備制度理事会 (FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日開 催)の議事録を嫌気して売りが膨らんだ。議事録では資産購入のペース 変更、停止あるいは継続について参加者の見解が割れたことが明らかに なった。

アップルが下落。同社製品を受託生産する富士康科技集団(フォッ クスコン)が中国での人員採用を凍結したことがきっかけ。予想を下回 る決算を発表した住宅建設大手のトール・ブラザーズは大幅安となっ た。キャタピラーも安い。リテール機械販売が減少した。オフィスマッ クスも下げた。同社はオフィス・デポに11億7000万ドルで身売りするこ とで合意した。

S&P500種株価指数は前日比1.2%安の1511.95で終えた。ダウ工 業株30種平均は108.13ドル(0.8%)下げて13927.54ドル。米証券取引 所全体の出来高は約75億株と、3カ月平均を22%上回った。

キャンビア・インベスターズ(デンバー)のブライアン・バリッシ ュ社長は電話インタビューで、「次の弱点や懸念材料がどこで発生し得 るのかを想像するのは難くない。それはFOMCが量的緩和プログラム から撤退する際に起こるだろう」と指摘した。

議事録

今回の議事録では、雇用市場が「大幅」に改善するまで資産購入を 続けるというバーナンキFRB議長主導の政策をめぐり当局者の間で意 見が割れたことを示している。

議事録によると、数人は資産購入は停止することもあり得るとし た。一方、他の幾人かの参加者は「資産購入の早過ぎる縮小や停止がも たらし得るコストも甚大だ」と主張した。月850億ドルの購入ペースの 変更を用意すべきとの声もあった。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は19%上昇の14.68と、2011年11月以降で最大の上げとなっ た。

ブルームバーグのデータによれば、S&P500種構成銘柄で1月8 日以降に決算を発表した413社のうち71%で利益が予想を上回り、66% で売上高が予想を上回った。

商品ファンドが清算に追い込まれているとの憶測が流れると、株価 は下げ足を速め、商品24銘柄で構成されるS&PのGSCIスポット指 数は1.1%下げた。S&P500種のセクター別では素材が2.8%安と、下 げが最もきつい。

アップル

アップルは2.4%安。フォックスコンは3月末まで新規雇用を停止 した。今年は春節(旧正月)の休暇から復帰した従業員が昨年よりも多 かったためという。同社広報担当のブルース・リュー氏が電話インタビ ューで明らかにした。同氏によれば、今回の決定は「アイフォーン5」 の生産には関連していない。

S&P住宅建設株指数は6.7%安と、昨年6月以来の大幅な下落。 構成する全11銘柄が下げた。1月の住宅着工件数(季節調整済み、年率 換算)では、一戸建て住宅の着工件数は前月比0.8%増の61万3000戸。 これは前回の景気後退期入り8カ月目に当たる2008年7月以来の水準。 ただ、全体の住宅着工件数は89万戸に減少し、市場予想を下回った。集 合住宅が大きく落ち込んだ。

トール・ブラザーズは9.1%下落。2008年12月以来の大幅安となっ た。

オフィス・デポは17%下落。オフィスマックスは下げに転じて終え た。前日は両銘柄とも上昇していた。統合後の新会社は売上高が合わせ て約180億ドルになる。ステープルズの昨年の売上高は240億ドル余りだ った。

原題:S&P 500 Retreats Most Since November as Fed Minutes Show Debate(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh.