2月20日の米国マーケットサマリー:株が反落、議事録を嫌気

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3279   1.3388
ドル/円             93.59    93.57
ユーロ/円          124.28   125.27


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     13,927.54    -108.13    -.8%
S&P500種         1,511.95    -18.99    -1.2%
ナスダック総合指数  3,164.41    -49.19    -1.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%        -.01
米国債10年物     2.01%       -.02
米国債30年物     3.20%       -.01


商品 (中心限月)            終値    前営業日比 変化率
COMEX金 (ドル/オンス) 1,578.00  -26.20 -1.63%
原油先物    (ドル/バレル)    94.46   -2.20 -2.28%

◎外国為替市場

20日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要16通貨のうち14通 貨に対して上昇した。米連邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日 開催)の議事録で数人が資産購入のペースを変える準備をすべきだとの 見解を述べたことに反応した。

ドルは対ユーロで続伸。議事録で資産購入をめぐり参加者の意見が 分かれていることから、緩和策がドルの価値を損ねるとの懸念が緩和さ れた。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・キム 氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は「こうした当局者の協議 を受けて一部投資家は最初ややタカ派だと受け止めるかもしれない」と 述べた上で、「その一方で早急な緩和策の縮小に警告を示す当局者もい た。残念だが今の時点では方向性が定まっていない」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時51分現在、ドルは対ユーロで0.9%上昇 して1ユーロ=1.3274ドル。ドルは対円で0.1%上昇して1ドル=93 円66銭。円は対ユーロで0.8%上げて1ユーロ=124円31銭だった。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連 邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日開催)の議事録を嫌気して 売りが膨らんだ。議事録では資産購入のペース変更、停止あるいは継続 について参加者の見解が割れたことが明らかになった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.2%安の1511.95と、昨年11月14日以来の大幅安となった。 ダウ工業株30種平均は108.13ドル(0.8%)下げて13927.54ドル。

キャンビア・インベスターズ(デンバー)のブライアン・バリッシ ュ社長は電話インタビューで、「次の弱点や懸念材料がどこで発生し得 るのかを想像するのは難くない。それはFOMCが量的緩和プログラム から撤退する際に起こるだろう」と指摘した。

今回の議事録では、雇用市場が「大幅」に改善するまで資産購入を 続けるというバーナンキFRB議長主導の政策をめぐり当局者の間で意 見が割れたことを示している。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが10カ月ぶり高水準付近で推移。米連 邦準備制度理事会(FRB)が20日公表した連邦公開市場委員会 (FOMC、1月29-30日開催)の議事録では、債券購入の縮小開始の 時期をめぐり当局者らの議論が続いていることが示された。

10年債はもみ合う展開。FOMC議事録によれば、毎月850億ドル という資産購入のペース変更、停止あるいは継続について参加者の見解 が割れた。朝方は、1月の住宅着工件数で一戸建て住宅の着工件数が増 加したことに反応し相場は下落した。2年債と10年債の利回り格差 は1.77ポイントと、4月以降での最大に接近した。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「議事録を受けて朝方の売りが買い戻された。FOMC がさらに政策議論を続けており、行動が差し迫っている可能性は低いと 市場が認識したためだ」と分析。「経済は、FOMCに購入縮小の必要 性が生じるような脱出速度に達していない。経済が改善するまで、 FOMCはこれ以上はないといえるほど緩和姿勢を続けるだろう」と述 べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時25分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.03%。同年 債(表面利率2%、2023年2月償還)価格は99 24/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は5営業日続落し、2011年12月以来最長の 連続安となった。米国や中国の経済に対する不安が和らぐ中、投資ヘッ ジとしての金需要が減退した。

1月の米住宅着工件数は、先行指標となる着工許可件数が08年6月 以来の高水準となった。中国最大の不動産関連ウェブサイトによれば、 同国の1月の住宅価格は上昇した。S&P500種株価指数は今年に入っ て6.9%値上り。金は同期間に5.8%下落している。資産家のジョージ・ ソロス氏は金に裏付けされた上場取引型金融商品(ETP)の持ち分を 減らしたことが、米政府への届け出で先週明らかになっている。

TEAMファイナンシャル・マネジメント(ペンシルベニア州ハリ スバーグ)のジェームズ・デーリー氏は電話インタビューで、「金相場 は壊滅的状況だ」と指摘。「世界経済に対する見方が変化しており、リ スクの高い資産に資金が流れている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1.6%安の1オンス=1578ドルで終了した。5日続落は11 年12月29日以来の最長。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。3カ月ぶりの大幅安となった。 商品ファンドがポジションを手仕舞っているとの観測を背景とした貴金 属相場の下落につられる形となった。

原油は取引高の急増に伴い、午前11時7分までの12分間に1.95ドル 下げ、一時バレル当り93.92ドルをつけた。銀とプラチナ相場は下落、 取引高は100日移動平均の2倍に膨らんだ。ガソリン先物が続落したこ とも原油売りにつながった。ブルームバーグがまとめた調査による と、21日に発表される先週の米原油在庫は200万バレル増加の見込み。

ショーク・グループ(ペンシルベニア州ビラノバ)のスティーブ ン・ショーク社長は、「とあるファンドが相場を荒らしているとのうわ さがある」と指摘。「貴金属がひどい目にあっていて、それが原油にも 波及している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比2.20ドル(2.28%)安の1バレル=94.46ドルで終了。一日の下げ幅 としては昨年11月20日以来の最大で、終値では先月16日以来の安値とな った。3月限はこの日が最終取引日。4月限は1.88ドル安の95.22ド ル。