NY外為:ドル上昇、FOMCで債券購入めぐり意見分かれる

20日のニューヨーク外国為替市場で はドルが主要16通貨のうち過半数に対して上昇した。米連邦公開市場委 員会(FOMC、1月29-30日開催)の議事録で数人が資産購入のペー スを変える準備をすべきだとの見解を述べたことに反応した。

ドルは対ユーロで続伸。議事録で資産購入をめぐり参加者の意見が 分かれていることから、資産購入策がドルの価値を損ねるとの懸念が緩 和された。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・キム 氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は「こうした当局者の協議 を受けて一部投資家は最初ややタカ派だと受け止めるかもしれない」と 述べた上で、「その一方で早急な緩和策の縮小に警戒感を示す当局者も いた。残念だが今の時点では方向性が定まっていない」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで0.8%上昇して 1ユーロ=1.3283ドル。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=93円57 銭。円は対ユーロで0.8%上げて1ユーロ=124円28銭だった。

ドル指数

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は一時3カ月ぶり高水準に上昇した。FOMC議事録によると、 数人が「景気見通しの変化もしくは資産購入の効果とコストに対する評 価の変化に応じて、委員会は資産購入のペースを変える準備をすべきだ と強調した」と記された。

今回の議事録では失業率7.9%の雇用市場が「大幅」に改善するま で資産購入を続けるというバーナンキFRB議長主導の政策をめぐり当 局者の間で意見が割れたことを示している。

会合では数人が早い段階で資産購入の停止が必要になる可能性があ ると述べた一方、時期尚早の緩和策の縮小や停止に対して警戒感を示す 当局者もいた。

キム氏は「両方の意見がある」と話した上で、「資産購入の先行き を議論しているということは、これがますます普通の議題になりつつあ るということも考えられる」と指摘した。

この日のドル指数は0.7%上昇して81.035。一時は昨年11月21日以 来高水準となる81.116をつけた。

ポンド大幅安

英ポンドは対ドルで大幅安、一時31カ月ぶり安値まで売り込まれ た。イングランド銀行(英中央銀行)は今月7日に開いた金融政策委員 会(MPC)で追加緩和策を検討していたことが材料となった。

20日公表の議事録によると、キング総裁とフィッシャー委員、マイ ルズ委員は資産購入枠を250億ポンド引き上げて4000億ポンドとするこ とを主張した。ただ会合では6対3で現行水準の3750億ポンドで維持す ることが決定した。

ポンドは対ドルで1.2%安。対ユーロでは0.4%下げた。

円は対ユーロで上昇。安倍晋三首相が20日午後の参院予算委での答 弁で、官民外債ファンドについて、必要性は相当薄まってきていると発 言したことに反応した。

21日から予定される安倍首相の訪米に財務省の中尾武彦財務官が同 行する。首相はオバマ米大統領と首脳会談を行う。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は今年に入ってから6.6%安。ユーロは2.3%上昇、ドル は1.5%上昇となっている。

原題:Dollar Advances as Fed Officials Consider Varying Bond Purchases(抜粋)

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