安倍首相:次期日銀総裁人事、武藤・岩田一政氏へのコメント避ける

安倍晋三首相は20日の参院予算委員 会で、日本銀行の白川方明総裁の後任人事に関連し、2006年の量的緩和 解除に副総裁として関与した岩田一政、武藤敏郎両氏へのコメントを避 けた。みんなの党の中西健治参院議員への答弁。

みんなの党の江田憲司幹事長は量的緩和解除、ゼロ金利解除に踏み 切った06年の日銀執行部にいた両氏の起用に反対する考えを示してい る。中西氏は岩田、武藤両氏の名指しこそ避けたが、「量的緩和解除に 賛成票を投じた2人」についての論評を求めた。これに対し安倍首相は 「2人についてはだいたい固有名詞が皆さんの頭に浮かべることができ ると思うが、今、それぞれの候補者についてここで具体的にいうことは できない」と述べた。

中西氏は日銀総裁人事の今後のスケジュールについても質問。首相 は「あすから訪米するので訪米後から検討し、空白が出ないように衆参 両院にお願いしたい」と語った。来週中に提示するかどうかに関しては 「これから最終的に候補者の方々にあたっていく必要もある」と述べ、 明言しなかった。

日銀総裁に求める人物像としては「基本的にデフレ脱却に向けて強 い意思、能力を持ってそれを遂行していく、政策を進めていくことので きる人物」と指摘。その上で、「国際金融の世界のインナーサークルの 中に入って発信できるし、説得もできる能力を持った人が今こそ必要 だ。われわれの進めている金融政策への批判に対し理論でもって反論で きる人物、そういうサークルに自分の言葉で伝えることができる人物が ふさわしい」とも述べた。

一方、自民党が衆院選の政権公約で掲げた官民協調外債ファンドに ついては「必要性は相当薄まってきているのではないか。大胆な金融緩 和ということで軌道に乗ってきており、そもそも3月に日銀の総裁、副 総裁の人事がある中においてはもう事実上、必要性というのはほとんど なくなってくるだろう」と語った。