JPモルガンなど米銀大手の預貸率、5年ぶり低水準-

JPモルガン・チェースやシティグ ループなど米銀大手の預貸率が5年ぶりの低水準となっている。預金の 流入が好調な一方で、景気減速で融資需要が鈍っているためだ。

クレディ・スイス・グループの集計データによると、商業銀行大手 8行の平均預貸率は昨年10-12月(第4四半期)に84%で、前年同期 の87%を下回った。2007年は101%。8行のうち5行で預貸率が低下 し、2行では横ばいだった。

米連邦準備制度理事会(FRB)は経済成長の押し上げを狙い政策 金利を過去最低付近に据え置いているものの、消費者や企業は景気が上 向く兆しがより鮮明になるまではリスクを抱えることに消極的な姿勢 だ。使われていない資金をより有効に活用すれば、業績の改善や米経済 の好転につながり得る。昨年第4四半期の米国内総生産(GDP)は前 期比年率0.1%減と、2009年以来最悪だった。

FBRキャピタル・マーケッツの銀行業界担当アナリスト、ポー ル・ミラー氏は「持続可能な経済活動が見られるまでは貸し出しは上向 かない」と述べ、それまでは銀行業界は「貸し出し先がなく」、使われ ない資金を抱え込むことになると指摘した。

08年の世界的な信用危機を教訓に監督当局や投資家が銀行にリスク 抑制を求めていることも、貸し渋りの背景にある。多くの新たな連邦規 制や自己資本規制に直面した銀行は、準備金の積み増しや貸し付け審査 基準の厳格化を求められている。

資産規模で最大手JPモルガンの年末時点の預貸率は8行で最低 の61%(11年は66%)。シティグループは70%(同76%)に、バンク・ オブ・アメリカは84%(同92%)にそれぞれ低下し、両行はいずれも5 年ぶり低水準だった。

原題:JPMorgan Leads U.S. Banks Lending Least of Deposits in 5 Years(抜粋)

--取材協力:Dakin Campbell.