クレジットアドバイザリー大橋氏:シャープ債は「根拠なき熱狂」

投資助言のジャパン・クレジット・ アドバイザリーの大橋英敏社長は、経営難のシャープが存続する見通し は依然として不透明であり、同社の社債が買われているのは「根拠なき 熱狂だ」との見方を明らかにした。

19日に行われたSMBCフレンド証券主催の機関投資家向けセミナ ーで語った。大橋氏は、9月に予定される転換社債(CB)2000億円の 償還に向け、シャープは返済資金の確保など資金計画を立てているが、 「カツカツの状態」だと指摘。「そんなに油断できる状況ではない」と 加えた。

大胆な金融・財政政策を唱える安倍政権の発足を受けて、より高い リターンを求めて投機的等級の社債(ジャンク債)への投資選好が強ま っている。東京電力債や日本板硝子債が買われているほか、JSプライ スのデータによると、2014年償還のシャープ債(額面100円)は19 日、78.5円を付け、発行以来最低の35円を付けた昨年10月18日に比べ て、急回復している。

シャープは資産売却やキャッシュフローを増やすことなどで、9月 のCB償還に備えている。上期の1689億円の営業赤字から、下期は138 億円の黒字転換を見込んでいる。

大橋氏は、同社について「自民党政権になったので、つぶすことは ないだろう」と市場は思っているようだ」と述べるとともに、「自民党 のサポートを期待して債券を買うのはバクチであり、何の根拠もなく合 理的な投資判断ではない」と強調した。

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