グレンコア、女性取締役ゼロの見込み-鉱山業界、登用で後れ

商品取引大手グレンコア・インター ナショナルによるスイスの資源会社エクストラータ買収により、合併後 の企業は40カ国以上で約13万人の従業員を擁する見通しだ。しかし、提 案されている取締役会のメンバーには女性は1人も含まれていない。

鉱山業界の女性団体ウイメン・イン・マイニングUKと会計監査大 手プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が1月に発表した報 告書によると、鉱山業界は男女の多様性から見て石油やガスを含む他の 業界から後れを取っており、取締役に占める女性の割合はわずか5%に すぎない。英株価指数のFTSE100種指数の構成企業で取締役全員を 男性が占める7社のうち5社が鉱山会社だ。世界の大手鉱山会社5社の うち4社の株式がロンドン市場で取引されている。

英蘭系石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルと英鉱山会社アングロ・ アメリカンの元会長、マーク・ムーディースチュアート氏は「私が全員 男性の取締役会の会長に就任したら、直ちに女性の起用に着手するだろ う。企業は弁解の余地はあまりないと思う。提案し取り組みを進めるか どうかの問題だ」と語る。アングロ・アメリカンはシンシア・キャロル 氏を女性初の最高経営責任者(CEO)に起用した。

一部の国々では最近まで女性が地下で働くことが禁止されていたた め、鉱山業界は長い間、男性の職場と考えられてきた。天然資源需要が かつてないほど拡大する中、技能労働者の不足に伴ってこのような考え 方は通用しなくなりつつある。ロビー団体は、経営幹部への女性登用と 利ざやの拡大との相関性は証明されているとして取締役への女性起用を 推進すべきであると主張している。

FTSE100種指数の構成企業で取締役全員が男性の鉱山会社はグ レンコアとエクストラータのほか、アントファガスタ、カザフミス、ベ ダンタ・リソーシズ。

原題:No Women on Glencore’s Board Marks Mining Imbalance: Commodities(抜粋)

--取材協力:Simon Clark、Todd White.