ボルドー産ワイン、10ドルのお手頃価格も登場-消費減で

ラフィットやムートン、マルゴーな どフランスのボルドー産の最も名の知られた第1級ワインは、価格が1 本当たり数百ドルに上昇しても売り上げが衰える兆しがない。

1級ワインと比較してそれほど品質に違いのないボルドーの3級や 4級、5級のワイナリーの売り上げは厳しい状態が続いてきた。世界の 市場には非常に多くの国々から割安なワインが大量に供給されている。

その上、フランスでさえも国産ワインの消費量が減少している。ボ ルドー地方で昨年11月に開かれたワイン・スピリッツ産業展「ビニテッ ク」で仏政府機関アグリメールが発表した報告書によると、同国の1人 当たりの年間ワイン消費量は2010年に46.6リットルまで落ち込ん だ。1965年は160リットルだった。

「ほぼ毎日」ワインを飲むフランス人の割合は2010年に17% と、1980年の51%から減少。現在、夕食時にワインを飲む人の割合 は24%と、32年前の半分に満たない。

ボルドー地方で瓶詰めされる「クリュ・ブルジョワ」や「ボルド ー・シュペリュール」などの格付けのワインは長い間、世界の愛好家が 無名のワインに支払うのを尻込みするような価格で販売されていた。こ こ10年はボルドー産ワインなら特に区別なく50ドル以上で売れるように なっていた。

テロワールに重点

ボルドー地方のワイナリーはここ1、2年、テロワール(産地の特 長)を十分に示し、消費者が購入しやすい価格で販売するようになって いる。もちろん、これらのワインはフランス人が毎日飲むワインであ り、1級や2級、3級のワインは特別な日やコレクションのために取っ ておく。

ニューヨークの人気レストラン「ビルズ」のワインディレクター、 レラニア・フルトン氏は「テロワールに重点を置くボルドー産ワインは 価格面でかなり手頃になっているのは間違いない」と語る。

私は30ドル、時には20ドルを下回るボルドー産ワインを見つけた。 これらは産地のブランドを掲げた赤ワインやムートン・カデのような一 般的なボルドー産ワインではなく、シャトー・ムートンが量販用に製造 したものだ。

(マリアニ氏はブルームバーグ・ニュースの芸術・文化部門で記事 を執筆しています。この記事の内容は同氏自身の見解です)

原題:Bordeaux Best Bargains Start at $10 as Prices Cut: John Mariani(抜粋)