スタッツの大木氏:株価は円安織り込み済み、ゼネコンなど銘柄選択を

独立系運用会社スタッツインベスト メントマネジメントで日本株を運用する大木昌光シニア・ファンド・マ ネージャーは、現状の円安による業績押し上げは株価にほぼ織り込み済 みで、今後は銘柄選別が重要になるとの考えを明らかにした。自民党が 掲げる「国土強靭化計画」に沿って、土木比率の高いゼネコンや道路舗 装会社、建設機械レンタルなどが有望だという。

大木氏は、安倍政権は少なくとも7月の参院選までは、デフレ脱却 の公約実現に向け経済政策を総動員するため、日本株は堅調に推移する とみる。ただ、1ドル=100-110円程度まで円安が進めば、トヨタ自動 車株(19日終値は4740円)が6000-7000円まで上げることもあるとしな がらも、現状の90円台半ばという相場水準を受けた企業業績の好転は 「既に株価には織り込まれている」として、今後は「銘柄選択が収益に 利いてくる」という。

大木氏が運用するファンドは2012年は手数料控除後で年間23%の収 益をあげた。13年1月の収益は9.3%、運用額は21億円。同氏は旧日本 興業銀行やオリックス、ドイツ証券を経て、09年にアルフェックス・イ ンベストメンツに移籍、金融のほか、不動産、運輸、小売など非製造業 全体のリサーチを担当した。10年6月からスタッツでファンドを運用し ている。

円安・株高

デフレ脱却に向け、大胆な金融緩和を唱える安倍政権への期待感か ら、昨年11月中旬以降、円安が進行。これを好感して、輸出企業を中心 に株価も上昇に転じた。円相場は11日に94円46銭と2年9カ月ぶりの円 安水準を付けたほか、日経平均株価は6日、1万1498円と4年4カ月ぶ り高値を記録した。

またG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)が16日発表し た共同声明は、「競争力のために為替レートを目的としない」としたも のの、日本を名指しで批判はせず、円安基調は崩れていない。20日午前 9時現在、93円70銭程度で推移している。

もっとも大木氏は「為替は政治が決めており、為替を予想するのは 合理的な予想の範ちゅうを超えている」としながらも、円安がさらに進 行するとの見方には懐疑的。今後の銘柄選択には「為替相場に関係な く、根本的にビジネスが拡大していく会社を選んでいかないといけな い」と強調した。

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