2月19日の米国マーケットサマリー:円上昇、S&Pは5年ぶり高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3391   1.3351
ドル/円             93.57    93.96
ユーロ/円          125.29   125.45


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,035.67     +53.91     +.4%
S&P500種           1,530.94     +11.15     +.7%
ナスダック総合指数    3,213.60     +21.57     +.7%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .27%        +.00
米国債10年物     2.03%       +.03
米国債30年物     3.21%       +.03


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,604.20    -5.30     -.33%
原油先物         (ドル/バレル)   96.67      +.81     +.84%

◎NY外国為替市場

19日のニューヨーク外国為替市場では円が3日ぶりに対ドルと対ユ ーロで上昇した。日本政府は外債を購入する意向はないと麻生太郎財務 相が述べたことが手掛かりだった。

円は対ドルで2010年5月以来の安値付近から上昇した。前日には日 銀が進める金融緩和策の手段について、安倍晋三首相が「国際的に議論 になっている外債を買うという考え方もある」と述べたことから、円は ドルに対して下落していた。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は、「今後の政策方針を めぐって、安倍首相と麻生財務相の意見が一致していないように見受け られる」と述べ、「この不透明感で、円の最近の下げ足が鈍った」と続 けた。

ニューヨーク時間午後1時57分現在、円は対ドルで0.6%上昇して 1ドル=93円36銭。11日には94円46銭と、2010年5月5日以来の安値を つけていた。円は対ユーロでは0.3%上昇して1ユーロ=125円03銭。ユ ーロは対ドルで0.3%上昇して1ユーロ=1.3390ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は5年ぶり高値を記録し た。企業の合併・買収(M&A)に対する楽観的な見方に加え、ドイツ 景況感指数の改善が買いを誘った。

事務用品小売りチェーンのオフィス・デポと同業のオフィスマック スがともに急伸。両社は合併の可能性について協議しており、週内に合 意の可能性があると事情に詳しい関係者が明らかにした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.7%高の1530.94。ダウ工業株30種平均は53.91ドル (0.4%)上げて14035.67ドル。18日はプレジデンツデーの祝日で休場 だった。

ビーコンクレスト・キャピタル・マネジメント(ボストン)の最高 投資責任者(CIO)、ケビン・ディブニー氏は電話インタビューで、 「M&Aが増え、明るい心理形成につながっている」と指摘。「それは プラス材料だ。過去4年間は経営者が先を見ないことが問題となってい た。視界が広がると、戦略的な決定がうまくいく」と語った。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが2%付近で推移。20日公表される米 連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、刺激策を引き揚げるタイ ミングをめぐり一段の詳細が示されるとの観測が広がっている。

景気の勢いが増しつつある兆候が見られる中、今年の米国債相場は 低調な滑り出しとなっている。ニューヨーク連銀はこの日、財務省が先 週発行した30年債を含め、14億5000万ドル相当の債券を買い入れた。財 務省は21日に30年物インフレ連動債(TIPS)の入札(発行額90億ド ル)を実施する。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「経済指標の改善に逆らう形で金融当局は買 い入れを続けている」とし、「刺激策の効果がコストを上回っていない と、認識にいくらかの変化があるのは確実だ。それが当局には多少重し となり始めており、それが声明よりはもっと強調された形で議事録に表 れる可能性がある」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時56分現在、10年債利回りは前営業日比ほぼ変わらずの2.01%。 一時1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した一方で、2 bp下げる場面もあった。同年債(表面利率2%、2023年2月償還)価 格は2/32下げて99 29/32。米国債市場は前日、祝日のため休場だった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4営業日続落。米連邦公開市場委員会 (FOMC)の量的緩和第3弾終了に向けて何らかの示唆が出されると の見方から、インフレヘッジとしての金買いが鈍った。

米連邦準備制度理事会(FRB)は20日にFOMC(1月29-30日 開催)の議事録を公表する。この中で、債券購入停止の時期について手 がかりが得られるとの観測が広がっている。金は先月4日、昨年8月以 来の安値に下げた。前の日に公表されたFOMC議事録(昨年12月11 -12日開催)では、資産購入を続ける期間をめぐり参加者の間で意見が 分かれたことが明らかになった。経済が回復しつつあるとの観測を背景 に、金は今年に入って4.3%下落している。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「米経済 は確実に力強さの兆しを見せており、当局が緩和措置の終了を発表する との不安が市場では広がっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前営業日比0.3%安の1オンス=1604.20ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。シーウェイパイプラインの運営 会社が同パイプラインの輸送量は増えるとの見通しを示したことや、 S&P500種株価指数が5年ぶり高値となったことが手掛かり。

エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズはシーウェイの輸送 量について、2-5月は平均で日量29万5000バレルになるとの見通しを 示した。1月は18万バレルだった。ニューヨーク原油先物の受け渡し地 点であるオクラホマ州クッシングでの過剰在庫縮小につながるとして、 市場では同パイプラインに注目が集まっている。

サミット・エナジーのアナリスト、ジェイコブ・コレル氏(ケンタ ッキー州ルイビル在勤)は「シーウェイでの輸送が2月は前月比で10万 バレル増え、内陸部での輸送障害が軽減されるとの見方から、原油は上 昇している」と指摘。「株式相場の堅調も原油相場に好影響を与えてい る」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前営業 日比80セント(0.83%)高の1バレル=96.66ドルで終了。3月限は20 日が最終取引日となる。4月限はこの日、69セント高の97.10ドル。