米大手銀を分割すべきだった、金融危機の要因残る-タレブ氏

米オバマ政権は大手米銀を分割しな かったことによって2008年の金融危機の原因を温存させたと、ビジネス 書「ブラック・スワン」の著者、ナシーム・タレブ氏が指摘した。

同氏は19日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、 「過ちから学ばない環境は健全なものではない」とし、「銀行を分割 し、集中化を和らげるべきだった。そうはならず、システムの集中化が さらに進んでいる」と語った。

全米の大手4銀行のうちJPモルガン・チェースとバンク・オブ・ アメリカ(BOA)、ウェルズ・ファーゴの3行は2007年時点と比べ、 規模が拡大。これは1行でも問題を抱えたら、経済に打撃を与えるリス クが高まったことを意味する。

タレブ氏はまた、米金融当局による米国債の購入について、民間部 門の債務を公的部門へ移管させただけに過ぎないとも警告。「金融当局 は貯蓄している国民を罰し、過ちを犯した者を救っている」と述べた。

同氏は米国株に投資している一方、プット(売る権利)を購入して いると話した。行使価格が時価よりかなり低い「アウト・オブ・ザ・マ ネー」のプットだという。

原題:‘Black Swan’ Author Says U.S. Should Have Broken Up Banks (1)(抜粋)