今日の国内市況(2月19日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●TOPIXが小幅続伸、業績評価でブリヂスト急騰-低位農業株人気

東京株式相場は、TOPIXが小幅に続伸した。今期純利益が過去 最高になるとの見通しを示したブリヂストンが急騰し、指数の押し上げ 寄与度で1位。政府の成長産業化方針を受け、井関農機など低位農業関 連株は人気化した。

一方、為替の円高方向への動きが嫌気され、電機や輸送用機器など 輸出関連株はさえず、相場全体の上値を抑えた。TOPIXの終値は前 日比0.92ポイント(0.1%)高の963.61。一方、日経平均株価は35円53 銭(0.3%)安の1万1372円34銭と反落した。

大和住銀投信投資顧問の岩間星二ファンドマネジャーは、日本銀行 の総裁人事という大きなイベントを前に、「投資家の様子見姿勢は強ま っている」と指摘。ただ、日米金利差が拡大しているほか、日銀の金融 緩和路線は続く見通しで、「円安基調は継続し、日本株も上昇トレンド は変わらない」との認識を示した。

●債券続伸、日銀議事要旨受けて買い優勢-5年債入札結果は予想通り

債券相場は続伸。日本銀行が朝方発表した1月の金融政策決定会合 の議事要旨で、市場から買い入れる国債の対象年限を5年まで広げる案 が出ていたのをきっかけに、買いが優勢となった。5年債入札では最低 落札価格が市場予想通りとなった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比変わらずの144円27銭で 始まったが、日銀議事要旨の内容が午前8時50分すぎに伝わると144 円50銭に上昇。10時すぎには24銭高の144円51銭まで上げ幅を広げ、先 月25日以来の高値を付けた。午後は144円40銭台でもみ合った後、2時 半すぎに144円37銭まで伸び悩み、結局は11銭高の144円38銭で引けた。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、議事要旨 を受け、資産買い入れ等基金で購入する国債の「年限延長の可能性が高 まった」と指摘。「先行して金利水準が下がった2、3年ゾーンとの格 差縮小を伴いながら、4月会合前に0.1%程度を目指す場面もありそう だ」と予想した。「日銀による外債購入の議論がやや後退しそうなこと も、円安一服を通じて債券相場をサポートした」と説明した。

●円が反発、財務相の外債購入否定発言で-日銀総裁人事に警戒感も

東京外国為替市場では円が反発。麻生太郎財務相が外債購入の可能 性を否定する発言をしたことをきっかけに、円買い圧力がかかった。

ドル・円相場は朝方に付けた1ドル=93円97銭から午前の取引で93 円57銭まで円が水準を切り上げ、2営業日ぶりの円高値を付けた。午後 は午前に形成されたレンジ内で推移し、午後4時現在は93円63銭付近で 取引されている。

外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、すぐに外債購入 を始めることは考えにくいとし、麻生財務相の発言も含めて、「少し円 買いが優勢になってきた感がある」と説明。ここからは日銀の総裁人事 が焦点になるが、量的緩和の拡大や、日銀当座預金の超過準備に適用さ れる付利の撤廃などその他の手段については、「かなり織り込んでここ まで来ている」と言い、95円を超える円売りの材料としては「神通力」 がなくなってきていると説明している。