ナチスが略奪した美術品、仏政府がユダヤ人所有者調査開始へ

フランス政府は、第2次世界大戦中 にナチス・ドイツが略奪し、現在ルーブル美術館やオルセー美術館など に保管されているモネやルーベンス、ルノワールなどの作品約2000点に ついて、ユダヤ人の所有者を探す取り組みを開始する。

ナチスが略奪したこれらの美術品は、連合国が回収して戦後にフラ ンスに送られた。第2次世界大戦終了から約70年を経て仏政府は美術品 の所有者を追跡する取り組みに乗り出す。オランド政権は歴史家や規制 当局者、公文書保管担当者、学芸員で構成するグループを立ち上げ、所 有権が主張されるのを待たず積極的に所有者を調査する方針だ。

フランス文化省の元ディレクターで1999年に創設された略奪犠牲者 賠償委員会の委員、ジャンピエール・バディ氏は「所有者を見つける最 後のチャンスの一つかもしれない。70年は長い年月だが正しいことをす るのに遅過ぎるということはない」と語る。

ナチスは1933-45年に民族的迫害の一環としてユダヤ人の個人所蔵 品数十万点を略奪。この種の略奪としては歴史上最大規模だった。これ らの美術品の大部分は各国政府に返還されたが、請求者のいない作品は 美術館で保管されている。

原題:Nazi-Looted Art’s Jewish Owners Sought by France in New Quest(抜粋)

--取材協力:Catherine Hickley.